「クアトロポルテ」にV6エンジンの2モデルが登場
スーパースポーティセダン「マセラティ クアトロポルテ S」
マセラティ初の4WDモデル「マセラティ クアトロポルテ S Q4」
マセラティジャパン株式会社(代表取締役:ファブリッツィオカッツォーリ、本社:東京都港区)は、フラッグシップモデル「マセラティ クアトロポルテ」のニューモデルとして、燃費効率と環境性能に優れ、低価格化を実現した3.0リッターV6ツインターボ・エンジン搭載のV6シリーズ2モデル、RWD(後輪駆動)の「クアトロポルテ S」とマセラティ史上初のAWD(四輪駆動)モデル「クアトロポルテ S Q4」を発表します。
デリバリー開始は2013年9月下旬を予定。車両本体価格は、「クアトロポルテ S」11,950,000円(税込)、「クアトロポルテ S Q4」12,950,000円(税込)です。
「S」「S Q4」両モデルに搭載された新設計のエンジンは、マセラティ社内の「マセラティ・パワートレイン」が設計し、提携関係にあるマラネロのフェラーリ工場が生産。ツインターボV8エンジンですでに実績のある可変バルブ・タイミング、バルブ駆動システム、直接燃料噴射装置といったテクノロジーを多数採用し、最高出力は5500rpmで410ps(301kW)を発揮します。特に1750〜5000rpmの広い回転域で550Nmのトルクを生みだし、リッター当たりトルクは183Nmと、V8を上回ります。0-100km/h加速と最高速度は「S」が5.1秒・285km/h、「S Q4」は4.9秒・283km/hを達成。優れた動力性能と圧倒的なパフォーマンスを実現します。
「S Q4」に採用されたQ4AWDシステムは、トランスファーケース内の電子制御式マルチプレート・湿式クラッチを採用。通常時には前輪がフリーに回転できる状態にあり、よりトラクションが必要となった場合には前輪にも素早く駆動力を伝達し、わずか0.15秒でコンディションにマッチしたトルク配分を行います。必要な時だけ前輪を駆動する形式を採用して燃料の消費も抑制されます。必要な場合にはトルクの100%を前輪に伝達できるほか、状況によっては前後のトルク配分を50:50とすることも可能。どんな状況でもハイパフォーマンス・マセラティセダンに求められる優れたグランドツーリング性能をフルに発揮します。
トランスミッションは、ZF社と共同開発したAT8-HP70型8速オートマチックを標準装備。先代「クアトロポルテ」の6速オートマチックよりも快適でシフトスピードが速く、燃費とNVH(Noise, Vibration, Harshness)が優れています。シフトモードは、5種類を備え、スポーツモードではマセラティ独特のエグゾーストサウンドを奏でます。また燃費消費と排ガス中の有害物質およびノイズの低減を実現するI.C.E.(Increased Control and Efficiency)モードも導入しています。
シャシーは高剛性と卓越した強度を誇るスチール製のセイフティーセルを使用し、最高の強度と軽量化を達成。「S」の車重は、V8ツインターボモデルよりも40kg軽い1860kgで、AWDモデル「S Q4」は「S」より60kg重い1920kg。両モデルともに前後重量配分は、50:50と完璧なバランスを保っています。
エクステリア・デザインは、マセラティ独自のパワフルなエンジンと広いキャビンスペースを核にしており、力強いロングノーズとふくらみのある縦型バーにトライデントをあしらったマセラティ伝統のグリルなど、力強さの中にも優雅な曲線を作りだし、スポーティさとエレガントさを見事に調和させています。
広々としたリアスペースを備えたインテリアは、車載装備を簡単に操作できるマセラティ・タッチ・コントロール(MTC)を搭載するなど、洗練のデザインと高度なテクノロジー、時代を越えたスポーティなキャラクターを融合させています。
新型「クアトロポルテ」は、すでに好調なセールスを記録しているV8ツインターボ・エンジンモデル「クアトロポルテ GT S」(車両本体価格16,900,000円/税込)と合わせて、V6ツインターボ・エンジンモデル「クアトロポルテ S」、「クアトロポルテ S Q4」の3モデルのラインアップとなります。