ハンガリーGPでの怪我で入院していたフェリペ・マッサが、ブダペストのAEK病院から月曜に退院する前に、フェラーリの公式ウェブサイトの独占インタビューに応じた。マッサはできるだけ早くレースに復帰したいと述べている。
予選走行中に前を行くルーベンス・バリチェロのマシンから脱落したスプリングがマッサのヘルメットに直撃、マッサは意識を失ってタイヤバリアにクラッシュした。しかしマッサはそのアクシデントの記憶はないという。
「少し変な気持ちだよ」とマッサ。
「何が起こったのか、正確に把握している。ルーベンスのマシンからスプリングが落ちて、それが僕のヘルメットに当たったんだ。自分に何か起こったということは分かっているけれど、それが起きた時に何かを感じた覚えがないんだ」
「スプリングがヘルメットにぶつかった瞬間に僕は意識を失い、バリアに突っ込んだのだと聞いた。2日後、病院で目を覚ました。でも何も覚えていなかったので、ドクターたちが説明しなければならなかった」
「(レースエンジニアの)ロブ(・スメドリー)と会った時、ルーベンスのことを覚えているかと聞かれた。でも僕が覚えているのはQ2のアタックラップの終わりに彼が前にいたことだけで、その後のことは空白だ。説明しづらいけれど、今はずいぶん気分がよくなっている。できるだけ早くよくなってまたフェラーリに乗りたいよ」
マッサは、妻のラファエラと主治医のディーノ・アルトマンと共にプライベートジェットでサンパウロに発った。
「家に帰って、すべてが以前と全く変わらないことを確認するのが楽しみだよ。この数日いろいろなことが起きたから、普通の生活に戻りたい。早くベストコンディションに戻って、いつもと同じ生活がしたいね」
マッサはできるだけ早くレースに復帰したいと語る一方で、自分の代役としてミハエル・シューマッハーがF1に復帰するのを見るのが楽しみだとも述べている。
「ミハエルには僕のアドバイスはいらないよね。一緒にレースをしていた時に僕にいろいろ教えてくれたのは彼なんだから」とマッサ。
「彼は勝ち方も、ドライブの仕方も知っている。素晴らしいドライバーだよ。あれほど素晴らしい人にマシンを渡すというのはベストの選択だったと思う。彼がコースに復帰するのを見るのを誰もが楽しみにしているはずだよ」