フェラーリのフェリペ・マッサが、12日、ハンガリーGP以来初めてF1マシンをドライブした。

 マッサはハンガリーGPでの事故で重傷を負ったものの、順調に回復、F1復帰を目指し、現在準備を行っている。12日、フィオラノのレースコースで、GP2シリーズのタイヤを装着したF2007でマッサは走行を行った。午前中は雨の中、十数周の走行にとどまったものの、午後にはドライコンディションの下で走りこみ、合計約100kmを走破した。

「マシンに乗り込んだ時、事故の前と全く何も違いを感じなかった。何も悪いことなど起こらなかったかのようだった」とマッサはフィオラノに詰めかけた報道陣に対してコメントした。
「何も変わっていないのだということ、僕はいいパフォーマンスを発揮できるのだということ、僕は新車となるマシンや来年のタイトル争いに貢献できるのだということを、仕事仲間たちに対して、示すことが重要だった」

 マッサはすでにカートでは3日間にわたってテストを行っていたが、今回のテストでさらに自信を深めることができたと言う。
「あらゆることが95パーセントは大丈夫だと思っていた。残りの5パーセントは不安に思っていたといえるかもしれないが、それも今日払拭することができた」

 ブラジルGPに出場できないのは残念ではあるが、フェラーリを応援しに行けるだけで嬉しいとマッサは言う。
「インテルラゴスはいつも全力を発揮できるコースで、優勝2回、ポールポジション3回、世界選手権もあと一歩で獲得できるところだった。それだけにあそこで復帰できたら素晴らしかっただろう。でもあそこに行って自分のチームを応援できるだけでハッピーだよ」

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