世界最高峰の4輪レースであるF1でレギュラードライバーの座を掴んだ人物は、下位カテゴリーからライバルを圧倒してきた名手ばかり。そこで、F1に到達するまでに彼らがどれほど活躍し、いかにして周囲のライバルとの違いを見せつけてきたのかを改めて確認するべく、2026年F1に参戦する22名がF1ドライバーになる前、ステップアップカテゴリーで残してきた結果やエピソードを『F1ドライバーの履歴書』と題した不定期連載でお届けする。

 第9回目に登場するのは、2017年にF1デビューを飾った現在27歳のランス・ストロールだ。

 1998年10月29日、カナダのモントリオールにて誕生したランス・ストロール。彼の生まれたストロール家(本名:ストルロヴィッチ家)はとっても裕福だった。ユダヤ系カナダ人の祖父レオ・ストルロヴィチは衣料品の輸入業を手がけており、フランス・パリからピエール・カルダン、ニューヨークからラルフ・ローレンを仕入れ、カナダで販売していた。レオの息子ローレンスもファッション業界に入り、若き日には同じユダヤ系のラルフ・ローレンが手がけたブランドをヨーロッパ市場に展開する大仕事を成功させた。

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