ミハエル・シューマッハーの代わりにメルセデスGPに加入するのではないかとのうわさについて、ポール・ディ・レスタは、光栄だが自分は今の仕事に集中し進歩していかなければならないと語った。一方彼のマネージャーは、メルセデス移籍の可能性を否定しなかった。

　シューマッハーはメルセデスと来季までの契約を結んでおり、本人は契約に変更はないと主張しているものの、今季末で再度引退するとのうわさは根強く、今季活躍しているルーキーでメルセデスのサポートを受けてきたディ・レスタが後任になるのではないかとの推測もなされている。

「ビッグチームのひとつが近い将来に彼と契約するだろう。それはおそらくメルセデスだ」と元F1コメンテイターのマレー・ウォーカーが述べたと、The Telegraphが伝えた。

　このうわさについて、ディ・レスタ本人は次のようにコメントしている。
「もちろん僕はメルセデスと密接な関係を結んでいる。彼らは僕のキャリアに大きな影響を与えてきたし、彼らにはとても感謝している。こういう話が出るのは光栄だけど、僕は進歩していかなければならない」
「フォース・インディアは僕に素晴らしい機会をくれたし、約束どおりのものを僕に与えてくれている。だから僕も、チームから期待されているものを彼らにもたらしたいんだ」
「もちろん野心を持つのは大切なことだけど、僕はひとつひとつのことに集中し続け、あまり将来のことを気にしたくない。1日1日頑張っていきたい」

　ディ・レスタのマネージャーでありルイス・ハミルトンの父、アンソニーは、彼は将来トップチーム入りするだろうとの期待を示している。
「関心を持たれていると考えたい。我々は誰とも話をしていないが、ポールはメルセデスのサポートを受けてきたドライバーであり、（メルセデスの）ノルベルト（・ハウグ）は彼をとても褒めてくれている。私は彼をとても誇りに思う」
「彼は素晴らしいスタートを切った。もっと重要なのは、彼は正しいやり方でそれを成し遂げたということだ。彼はやりすぎることなく、毎回マシンを無事に持ち帰り、ポイントを獲得している。トップチームのドライバーの素晴らしい後任になるのは間違いないだろう」