フェラーリがスペインGPに用意したアップグレードは、サイドポンツーンだけではない。新しい空力パッケージでレースを戦ったセバスチャン・ベッテルのフロアには、新しいパーツが装着されていた。ディフューザーの淵に取りつけられている2枚のカラーの上に設置され、横幅が20mmから30mmのウイング形状をした小型フラップ2枚で構成されたウイングレットである(写真:赤い矢印の部分)。写真はフロア右側で、左側にも同様のウイングレットが取りつけられている。

 フェラーリは、ディフューザーの淵にカラーを取りつけた最初のチームで、フロア上を流れる空気を利用したエアロダイナミクスを得意としてきた。フロア上面に空力パーツを設置すればするほど、ドラッグも増える。しかもフロント部分に比べると、マシン後端を流れる空気流の速度は遅いため、空気抵抗以上のダウンフォースを得るのは簡単ではない。フェラーリが金曜日に明確な効果を確認できなかったのも、そのためだと考えられる。

 結局、ベッテルはサイドポンツーンとともに新しいフロアを使用したが、ライコネンは従来のフロアに戻して予選とレースを戦った。フェラーリは「新しい空力パッケージのほうが数値上、優れていることを確認した」と語っており、スペインGP後のバルセロナ・テストを経て、モナコGPでは2台とも新仕様を使う公算が高い。

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