メルセデスの取締役会が、将来的にレッドブルへのパワーユニット供給を行わない方針を決断したと、英AUTOSPORTが報じている。

 つい先日、ルノーと2016年末までのパートナー契約を結んでいるレッドブルが、来シーズンはフランスメーカーのパワーユニットを搭載しない意向であることが分かった。

 すでにレッドブルは、ルノーに契約解消を要請する書簡を送ったとみられており、関係悪化が進む一方でメルセデスにパワーユニット供給の可能性を打診していた。

 メルセデスは、ダイムラー会長のディーター・ツェッチェが先週末のイタリアGPを訪問し、そうした議論を終わらせた後に判断を下したようだ。

 彼らの考えは、メルセデスがF1のトップにたどり着くまでに60年も待たなければならず、今や膨大なリソースを持つレッドブルがシルバーアローの成功に対する新たなチャンレンジャーになるのをサポートする気にならないというものだ。

 メルセデスのチャンピオンドライバー、ルイス・ハミルトンは、モンツァのパドックで、レッドブルへのパワーユニットの供給の必要性があるかどうかを尋ねられると、次のように語った。
「僕らがチャンピオンシップの勝利に真剣なら、おそらく正しくはない」
「レッドブルは偉大なチームだが、それは僕らのエンジンをフェラーリに渡すようなものだ」
「それは本当に必要なことではない」

 ブラックレーを率いるメルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、最近、レッドブルへのエンジン供給はメルセデスAMGにとってメリットにはならないと、否定的な発言を行っている。
「自分のチームのことを考えて判断するなら、この契約は結ぶべきではない」
「我々はハードワークとダイムラーからの多額の投資によってこのマシンと成功を手に入れたのだ。そうやって今の優位を確立した」
「今はまだ何も動いていない。この契約がもたらす可能性があるメリットはあまり見えない。我々のチーム内では否定的な考えの方が大きいと思う」

 こうなると、もはやレッドブルにはフェラーリのパワーユニットが唯一の選択肢となってしまうが、先週以降、今もマラネロにアプローチがあったとの情報はない。

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