メルセデスのチームプリンシパル、ロス・ブラウンは、メルセデスは中国GPで圧倒的な勝利を飾ったものの、今季この調子で勝ち続けられると判断するのは早いと述べた。
ニコ・ロズベルグは予選では2位にコンマ5秒、決勝では2位に20秒以上の差をつけてポール・トゥ・ウインを飾った。しかしロス・ブラウンは、今年のタイヤの性格を考えると状況がつかみづらく、自分たちのマシンが圧倒的に速いという判断を下すことはできないと語った。
メルセデスW03には今後何度も優勝していく力があると思うかという質問に対し、ブラウンは次のようにコメントしている。
「このタイヤは敏感なので、判断するのがとても難しい。他の皆がうまくやれずに我々だけがうまくやれたのか? それとも皆もうまくやれており、これが我々の正しい位置なのか? 私には分からない」
「最初の2戦、予選で前との差が小さかったので期待を抱いている。ここで我々は完璧なレースをした。他のチームはそれができなかったのだろう。我々はできるだけ多くのレースを完璧に戦わなければならない」
メルセデス・ベンツ・モータースポーツのボス、ノルベルト・ハウグも、マシンの実力はまだはっきりとは分からず、今後も現実的なアプローチを保っていくと述べた。
メルセデスは今季さらに優勝できると思うかと聞かれたハウグは「私は現実的でない答えを口に出すつもりはない」と述べた。
「我々はタイトル候補ではない。しかし大きく離されてもいない。開幕2戦を終えた段階では、我々がこういう結果を出すと予想した人間は少なかっただろう」
「我々には自分たち自身の期待があり、チームはそれにうまく対処していけると思う。チームは過去に勝った経験があるし、今後また勝てることを期待している」