マックス・モズレーは、フォーミュラワン・チームズ・アソシエーションが彼をFIA会長の座から退陣させようという“明確な目的”を持っているが、それに対抗するつもりであるとほのめかした。
世界モータースポーツ評議会(WMSC)の会合が、パリにて24日水曜に行われ、FIAとFOTAが合意を見いだし、F1分裂を回避するためのさらなる話し合いが行われる。FOTAとフェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、モズレーの独裁的かつ気まぐれなF1統治のやり方を批判し、モズレーの退任以外にF1分裂を避ける手立てはないと主張すると見られている。FOTAはWMSCに“解決の促進”の手助けを要請しており、これはFIA会長を無視する行動としてとらえられている。
しかしながらモズレーは、昨年のセックススキャンダルの際にも退任を求める声を無視しており、今回も簡単には職を退くつもりはないと示唆している。彼は2008年5月に信任投票で勝利した後、5期目の出馬はしないと明言したにもかかわらず、現在の危機的状況の中で離職するのはよくないと主張している。
モズレーがFIAメンバークラブに対して送った書簡の内容が、ロイターによって報じられた。
「ここ数週間において、反対派チームの目的のひとつは、私の辞任であることが次第に明らかになってきた」とモズレーは記している。
「私に対する委任への攻撃を考慮し、私は、再選を目指して出馬することはないとの当初の決定が本当に正しいものであったのかどうかを見直さなければならない」
「指導者を民主的に選出し、決定するのは、FIAのメンバーであり、それ以外ではない。自動車業界や、ましてやその業界がF1チームを運営するために雇用している個人ではないのだ」
当初チーム側に対して訴訟を起こすと発言し、その後態度を軟化させたモズレーだったが、“FIAの権利を守り、反対派F1チームが違法行為を行うのを阻止するために必要とあらば”法的手続きをとると再び発言している。