F3の世界一決定戦「第57回マカオGP」は、エドワルド・モルタラ(シグネチャ)のシリーズ史上初となる大会2連覇で幕を閉じた。
決勝は、予選レースを制したモルタラがポールポジションからクリーンなスタートを決め、チームメイトのダニエル・アプト(シグネチャ)とローレンス・バンスール(シグネチャ)を抑えてリスボアをトップで通過する。だが、後方ではグリッドで他の2台がストールからクラッシュを引き起こしてしまい、ここで早くもセーフティカーが出された。
するとモルタラは、3周目のリスタートでアプトとバンスールのプレッシャーにさらされ、リスボアで2台ともに先行を許してしまいポジションを一気に3番手へと落としてしまう。
これでレースは先頭に立ったアプトがリードしていくかに思われたが、そのアプトがレース再開直後に自らクラッシュしてしまい、再びセーフティカーが出動。またもレースは中断されてしまう。
この好機を今度はモルタラが利用し、7周目のリスタートで先頭のバンスールに仕掛けると、リスボアの飛び込みでオーバーテイクを果たして見事トップに返り咲く。
これで先頭に立ったモルタラは、終盤も安定した走りでバンスールを寄せつけず、そのままトップで15周をフィニッシュ。大会史上初の連覇を達成した。2位はバンスール、3位にはバルテッリ・ボッタス(プレマパワー)が入っている。
日本勢では、アレクサンドレ・インペラトーリ(戸田レーシングwith KCMG)が最上位となる12位に入り、山内英輝(ハナシマレーシング)が13位。全日本F3王者の国本雄資(トムス)は16位に終わり、チームメイトのラファエル・スズキも17位。関口雄飛(スリーボンドレーシング)20位、佐藤公哉(モトパークアカデミー)24位となっている。