ルカ・ディ・モンテゼモロは、F1という名前がなくても生き残ることができると考えているようだ。Motorsport.comが報じている。
F1のチーフエグゼクティブであるバーニー・エクレストンは、先日フェラーリ会長が発したチーム主導の分裂シリーズ立ち上げについて、「全くのナンセンス」だと吐き捨て、その脅しを一蹴した。
しかし先週モンテゼモロは、現行のコンコルド協定が失効する2012年に変化が起こらなければ、F1がこのまま続くことはないだろうと、メディアに対して語っている。
「我々は何をするべきかを考える必要がある。今のままでは、先には進めない」という彼のコメントをドイツのアウト・モーター・ウント・シュポルトが伝えている。
分裂シリーズの可能性にも言及したモンテゼモロは、「フォーミュラ・ワンという名前が必要だろうか? 私は別の名前でも続けることができると思うよ」とコメント。
さらに、「(オーナーの)CVCと一緒に続けることもできるが、財政状況についてはより良くできるはずだ。チームは自分たちの会社を立ち上げ、バーニーに会長職を与える。マーケティングは新しく現代的な方法を考えよう。NBAのやり方に沿えばやっていけるだろう」と語っている。
モンテゼモロは、エクレストンが“株式市場”ではなく、レースに対して“情熱”を持ち合わせていることから、F1が新しいフォーマットになっても彼が中心であることに変わりはないという。
しかし、このスポーツを収める立場のFIAには批判を隠そうとはしない。「我々がコストのために自分たちのスポーツのすべてを諦めるはずがない。F1は最大の革新とテクノロジーなんだ」
モンテゼモロは最後に、2013年にデビューすることになる1.6リッターの4気筒エンジンについて、次のように述べた。
「私自身は慣れるとは思わない。12気筒エンジンを採用していたスポーツのためのものではないよ。フェラーリがそれを邪魔をすることはないが、満足していないことはハッキリと言っておく」