ラリー・ジャパン参戦のため北海道を訪れている元フェラーリドライバーのキミ・ライコネンが、7日に所属チームのレッドブルが主催するカートイベントに出場し、並みいるチャレンジャーを見事に蹴散らした。
この日ライコネンは、北海道千歳市のアウトレットモール・レラで開催されたカートレースのチャレンジイベント「Red Bull Raikkonen Challenge」に出場、一般の挑戦者100名に加え、PWRCドライバー新井敏弘、地元出身のスーパーGTドライバー平中克幸らの挑戦を受けた。
夜8時から行われた本戦には、平中を含むゲスト4名と予選通過の一般ファン4名が1周のタイムトライアルを行い、最後にライコネンが走行を締めくくった。新井は一時トップタイムをマークしたものの、これを一般参加の阿部弘作さんに0.004秒上回られ結局3位。平中はGTドライバーの実力を見せつけることはできず下位に沈んだ。主役のライコネンは最終走の2周目に唯一の27秒台となるトップタイムマークし、詰めかけた約2500人のファンを熱狂させた。
ライコネンは、「子供の頃からカートは何度も乗ってきているが、ショッピングモールの中を走るなんてことを経験するとは思わなかったよ。とにかく、多くの人々に集まってもらい、声をかけてもらえることは嬉しい。ジャパン・ラリーを迎えるが、日本は特別な場所の一つだから、これからの一週間が素晴らしい毎日になればと思う」とコメントしている。
会場には多くのファンが来場、黄色い声援も数多く、遠くは福岡県からこのイベントの為に駆けつけたファンもいた。改めて日本でのライコネン人気の高さをうかがえるものだった。