キミ・ライコネンは、F14 Tのブレーキ・バイ・ワイヤに問題を抱えているというフェラーリの公式声明の内容を否定、自分が苦労しているのは全体的なセットアップであると語った。
オーストラリアGPでライコネンは予選12位、決勝7位という結果に終わった。チームメイトのフェルナンド・アロンソは予選では5位、決勝では4位だった。
オーストラリアGP後にフェラーリが発表したライコネンのコメントは、ブレーキ・バイ・ワイヤの問題を解決できれば状況は好転するというものだった。
「マラネロで取り組まなければならない全般的な問題をいくつか突き止めた。さらに僕のマシンにはブレーキ・バイ・ワイヤ・システムに関係するセットアップの問題があるのが分かった」とライコネンは述べたとフェラーリは伝えている。
「このデバイスをうまく機能させられれば、マシンの全般的なフィーリングの改善に役立つはずだ。コーナーのエントリーに大きな影響を及ぼすデバイスだからだ」
しかしマレーシアGPの木曜記者会見に登場したライコネンは、自分が苦労しているのはマシンのセットアップを自分に合うよう仕上げることだと述べた。
「どこからそういう話が出てきたのかな。それは問題ではない」とライコネンは、ブレーキ・バイ・ワイヤに苦しんでいるという説を否定した。
「そのシステムには何も悪いところはない。決勝後、問題があるのかと誰かに聞かれたが、(問題があるというのは)本当じゃない」
「問題は主にセットアップだ。マシンを僕の好みに仕上げるのに苦労している。それに役立つパーツを作っており、それができればずっと楽になって、フロントエンドの感触をもっとよく感じ取ることができるようになるだろう」
問題解決のためにフェラーリのシミュレーターで作業を行おうと思ったかと聞かれたライコネンは「ノー」と答えている。
しかしライコネンはフェラーリなら今後状況を改善していくことができると考えている。
「チームにとって理想的な形でシーズンをスタートできたとは言えない。僕らが成し遂げたいと思っていることを考えればね」
「(オーストラリアGPの)週末にはいろいろと苦労したけれど、そこから学び取ったものもある」
「それを元に向上していけばいいだけのことだ。(フェラーリには)優秀なスタッフが大勢いて、彼らが全力で作業に取り組んでいる。まだやるべきことがあるのは確かだけれど、今後進歩し続けることができると信じている」