F1第6戦モナコGPを終えて、ドライバーズランキング首位のセバスチャン・ベッテルが後続との差を広げている。コンストラクターズランキングでも、トップをキープしていたレッドブルが頭ひとつ抜きん出る形となった。
モナコGPの決勝レースでは、優勝したニコ・ロズベルグ以下、ベッテル、マーク・ウエーバー、ルイス・ハミルトン、エイドリアン・スーティル、ジェンソン・バトン、フェルナンド・アロンソ、ジャン-エリック・ベルニュ、ポール・ディ・レスタ、キミ・ライコネンまでが入賞し、ポイントを獲得している。
ドライバーズランキングでは、首位のベッテルが今回2位表彰台に登ったことで18Pを獲得。合計107Pと、現時点ではただひとり100Pの大台に突入した。
一方、ランキング2位のライコネンは今回1P、3位アロンソも6Pの獲得にとどまり、ベッテルのリードを許す形になってしまった。ベッテルとは、ライコネンが21P差、アロンソが29P差だ。
また、モナコGPでのレース後には、ライコネンとアロンソの口から、取りこぼしによるベッテルとのポイント差を気にするような発言や、タイトル争いに加わっていないドライバーの無謀な攻めをけん制するコメントも聞かれ、まだ前半戦とはいえ両者とも首位とのポイント差が次第に気になり始めているようだ。
コンストラクターズランキングでも、レッドブルが首位を堅持した。優勝こそメルセデスに明け渡したものの、見事ダブル表彰台を獲得して選手権でのリードを広げている。
2位のフェラーリは、前戦終了後には14Pだったレッドブルとの差が、41Pまで拡大。アロンソが7位とふるわなかったことに加え、マッサもリタイアだったためチームのポイントを底上げできていないことが響いている。これは3位ロータスも同様で、トラブルを含めてグロージャンのリタイアが続き、コンストラクターズポイントを積み上げていけない。
もたつくロータスの3P後ろには、ロズベルグの優勝と、ハミルトンの4位入賞でチームとしてのポイントも稼いだメルセデスがつける。ちなみに、ロズベルグはこの優勝によってドライバーズランキング6位に浮上している。
フォース・インディアは、開幕戦での活躍以来不運が続いていたエイドリアン・スーティルが5位に入賞し、ポール・ディ・レスタも9位に入賞でランキング5位をキープした。