ルノーのロバート・クビカは、来季フェラーリに移籍するのではとのウワサがささやかれているが、ルノーのチームオーナーであるジェラルド・ロペスは、クビカのために勝てる環境を作り上げるつもりであり、そうすればクビカは移籍する必要はないだろうと語った。
クビカは来季フェリペ・マッサに代わってフェラーリ入りし、親しい友人のフェルナンド・アロンソのチームメイトになるのではないかとの推測が繰り返し報じられている。しかしロペスには、クビカを手放すつもりはないようだ。
「彼はレーサーだ」とロペスはITV-F1のコメンテーターであるジェイムズ・アレンに対してコメントしている。
「彼はレースのために生きており、政治的なことに関心はない。ロバートは、自分の周囲にチームを作るという特別な機会を得ている。それだけの才能を持ったドライバーは少ないし、誰かのためにそうしようというチームも少ない」
「チームが世界チャンピオンになるために正しい方向に進んでいると感じれば――それこそが我々の目標なのだが――、彼が他のところに行く理由はなくなる。彼が(フェラーリ入りに)興味を持っているのかどうか知らないが、彼は若く、時間もたっぷりある。我々が彼のために勝てるマシンとそのための基礎を用意できれば、彼が残ってくれる可能性は高いと思う」
「彼ができるだけ大きな貢献をできるような状況を整えることを我々は目指している。前のチーム(BMWザウバー)でロバートが抱えていた大きな問題のひとつは、反発を恐れて思ったようにコミュニケーションをとれなかったことだった。ここでは好きなだけ話ができるよう仕向けているし、彼のモチベーションも高い。とてもうまくいっているよ。彼は今笑顔でいることが多い。これまではそんなことはなかったと思う」