ヨーロッパGPでセバスチャン・ベッテルのマシンが搭載するルノーエンジンが2回にわたってトラブルに見舞われた後、レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、このトラブルによって来季ルノーとのエンジン契約を延長しない決断を下すことはないと述べた。しかしチームのアドバイザー、ヘルムート・マルコは、これとは異なるコメントを行っている。

 ベッテルは2回のエンジントラブルによってヨーロッパGPでノーポイントに終わり、ランキングトップのジェンソン・バトンとの差は25点に開いてしまった。RB5のルノーエンジンは今季4度目のブローを喫し、チームはエンジンを使い果たしつつあり、追加エンジン使用によるペナルティを避けられなくなるだろうと、ホーナーは言う。
「またしてもエンジンが息絶え、ドライバーがふたりともノーポイントに終わるというのは、最悪の結果だ」とホーナーはF1公式サイトに対して語った。
「セバスチャンはこの週末に2回もエンジントラブルに見舞われた。これは非常に残念なことだ。これで合計4回ということになり、今季残りのエンジンの状況はかなり難しくなる」
「どこかの時点でエンジンペナルティを受けることはほぼ避けられないだろう。エンジンを使い果たしつつあるわけだからね。これから、手元にあるエンジンの走行距離を分析し、各サーキットへの割り振りを検討しなければならない」

 現在レッドブル・レーシングは2010年に向けてエンジンサプライヤーのルノーとの契約を延長するか否かを検討している。ヨーロッパGPのトラブルは選手権争いにおいて大きな打撃になったものの、ホーナーは、これによって即契約延長を行わないという判断につながることはないと述べている。
「選手権はまだまだ先が長く、我々はいくつかの選択肢を有している。ひとつの週末だけで決断を下してはならない。シーズン全体を見るべきだ。ルノーは今まで素晴らしいサービスとサポートを提供してくれている。ひとつの週末にふたつのエンジントラブルが起こったのは非常に不運なことだった」

 一方でレッドブルは、メルセデス・ベンツエンジンへのスイッチも検討していると言われている。
「ルノーとの(契約)延長とメルセデスへの変更の両方についていい議論が行われている」とレッドブルのモーターレーシングアドバイザーであるヘルムート・マルコは述べている。
「バレンシアでベッテルに2回のエンジントラブルが起こったことは、決定に大きな影響を及ぼすだろう。メルセデスの6人のドライバーには今年全くエンジントラブルが起こっていないのだから」

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