レッドブルのアドバイザーを務めるへルムート・マルコは、2012年のトロロッソのレギュラーシートを得ることができなかったセバスチャン・ブエミとハイミ・アルグエルスアリに対し、「彼らは実力を証明する時間が与えられていた」とコメントした。
2011年のレギュラードライバーであったブエミとアルグエルスアリ。2012年もシートは安泰かと思われていたが、12月に突如トロロッソからの放出が決定。ブエミは、レッドブルならびにトロロッソのサードドライバーへと就任が発表され、アルグエルスアリはメルセデスと交渉との報道がされている。
スクーデリア・トロロッソのチームプリンシパル、フランツ・トストは、同チームはルーキー育成を目的としているためふたりをラインアップから外したと説明。
アドバイザーを務めるマルコは、彼らがレースで優勝できるような潜在力を持っていることを証明するのに十分な機会が与えられており、今回の放出劇は例外ではなく適切であったとイタリアのメディア、ガゼッタ・デロ・スポルトに語っている。
「アルグエルスアリとブエミは、3年間ドライバーの成長を評価する時間が与えられていた。我々は彼らの成長の可能性を見出せなかった。グランプリのドライバーとしてふさわしいが、我々にとっては十分ではない。ウイナーが必要とされているんだ。トロロッソは、より自主的に発展し続けなければならない」とマルコ。
レギュレーションの変更で2010年から自身でシャシーを製作しなけらばならず、彼らはトロロッソの変化についていけなかったとも語っている。
また、STRのフェラーリエンジンの契約が今後も継続することを期待しているようだ。
「2012年に向かって契約は進んでいる。何が起こるかその時まで言うことはできないが、これまでの協力にとても満足しているよ」