レッドブル・レーシングは3日、バルセロナでのF1合同テストにおいて、最新のアップデートを施したRB8を走らせた。これはこれまで走らせてきたパッケージとは大きく異なる、ほとんど“新車”であるといわれている。
シーズン前最後のテストが後半に入り、各チームが開幕戦オーストラリアへの準備を進めるなか、テスト3日目にレッドブルは最新の空力パッケージでの走行を行った。
マシンのエキゾーストレイアウトは大幅に変更され、ザウバーと似たものになっており、新しいフロントウイングも導入されている。レッドブルは、マシンがピットに戻る度にカバーで隠し、メカニックたちが立ちはだかるなどして、ライバルたちやメディアからマシンを隠そうとしていた。
この日テストを担当したマーク・ウエーバーが午前中にセッティング作業を行い、午後には長めの走行を行ったが、雨のためプログラムのすべてを行うことができなかったということだ。
英AUTOSPORTのテクニカル記者を務めるゲイリー・アンダーソンは、RB8の主要なアップデートはエキゾーストであると述べている。
「これは完全に新しいパッケージだ。シーズンのこれほど早い段階で新パッケージを導入するとはね。去年彼らはエキゾーストパイプにおいて大きなアドバンテージを持っていた。このエリアがどう機能するかをよく知っている。それで彼らはこの分野の開発をさらに推し進めているのだ」
「エキゾーストパイプはサイドポッド外側のより前方に配置されている。ガスをどこかに吹き付けるわけではないが、エキゾーストガスをボディワークに沿わせ、ガスが流れる方向を調整しているように見える」
「そのためにコークボトルエリアにさらに細かい処理を行った。アンダーフロアには大きなダクトがあり、ガスをディフューザーへと流しているようだ」