28日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた第3回F1合同テスト2日目は、フォース・インディアのセルジオ・ペレスがトップタイムをマークした。
2週間後の開幕に向け、多くのチームがレースプログラムに取り組んだこの日。2日連続で総合首位につけたフォース・インディアと2番手フェラーリのタイムはいずれも午前中に記録されることとなった。
午前中に1分35秒570というベストタイムをマークしたペレスは、午後のセッションでロングランを行い、トータル108周を走行。自身最後となるプレシーズンテストをトップで締めくくった。
2番手につけたフェラーリのフェルナンド・アロンソは、午後に入ってピットストップを含むレースシミュレーションを完遂すると、この日最多の122周を走破。そのアロンソは、この日のテスト内容に一定の満足感を示しつつも、フェラーリがメルボルンの準備を100パーセント終えてはいないと、さらなる向上を要求している。
トラブルフリーで66周をカバーしたレッドブルが3番手。これまで周回数、タイムともに下位に低迷していた昨年のチャンピオンチームは、ダニエル・リカルドが首位ペレスとコンマ2秒差の1分35秒743を記録。チームは、前日のトラブルで若干コースインに遅れたものの、その後は空力テストやピットストップ練習、20周のロングランなど多くの作業をこなし、RB10のパフォーマンスにようやく弾みをつけた。
4番手はフェリペ・マッサがドライブしたウイリアムズFW36。前日同様レースシミュレーションに臨んだウイリアムズは、再び100周超えを果たすなど好調をキープ。マッサもセッション終盤にパフォーマンスランに取り組んでいる。
5番手につけたマクラーレンのジェンソン・バトンは、朝のレースシミュレーションを前にギヤボックストラブルが発生。修理に大量の時間を要したマクラーレンは、セッション終了の75分前になんとかコース復帰を果たしたものの、周回数は52周に留まった。
ルイス・ハミルトンがドライブしたメルセデスは、この日もグラベルでストップするなど信頼性の問題に悩まされ、ギヤボックスのトラブルで早めのセッション終了を余儀なくされた。
一方、そのメルセデスを上回ったマルシャは、ジュール・ビアンキが前日のチームベストをさらに更新。1分38秒092を記録したビアンキは周回数も75周まで伸ばし、総合6番手につけた。
8番手はトロロッソ・ルノーのジャン-エリック・ベルニュ、106周を走ったザウバーのエステバン・グティエレスが9番手で続いた。
前日にエキゾーストのトラブルに見舞われたロータスは、この日も午後のセッションでマシンから出火。またケータハムも、ターン4でマーカス・エリクソンがマシンを止めると、同じくマシンから出火し、いずれも消化不良のままこの日のテストを終えることとなった。