3度のル・マン24時間ウイナーで、2003年から日本のスーパーGT、スーパーフォーミュラで活躍してきたアンドレ・ロッテラーが、今週末の8月22日〜23日に開催されるF1ベルギーGPで小林可夢偉に代わってケータハムからデビューするのではないかと英AUTOSPORT.comが報じている。

 英AUTOSPORTによれば、今季のWEC世界耐久選手権に参戦するアウディのワークスドライバーで、日本最高峰のスーパーフォーミュラでも活躍するドイツ人ドライバーのロッテラーが今週末にスパ・フランコルシャンで開かれるF1ベルギーGPでケータハムをドライブするための交渉を行っているという。

 ケータハムは7月のチーム売却でオーナーが変わり、マネージメント体制の再編が行われた。また、リーフィールドを拠点とするチームはドライバーのラインナップを変更する可能性にオープンであることをこの数週間のうちに明らかにしている。

 さらにチームは、今週末のスパに大幅なアップデートパーツを投入する計画を立てており、コンストラクターズ選手権で10位に浮上することを熱望している。また、チーム再構築の選択肢のひとつにロッテラー起用が考えられており、彼は、今シーズン末まで資金的にシートの保証がないとされる小林可夢偉と交代する可能性があるという。

 ただ、チームとロッテラーの契約は現時点で合意に達していないと考えられており、交渉が決裂した際は現行のドライバーラインナップを維持することになるとみられている。

 ロッテラーはドイツF3を経て、2000年から2002年にかけてレッドブルの前身であるジャガー・レーシングのテストドライバー、リザーブドライバーを務めた経験があるが、2003年以降は日本に活動の場を移し、フォーミュラ・ニッポン、JGTC全日本GT選手権〜スーパーGTで活躍。2011年にはFニッポンでチャンピオンを獲得するなど、シングルシーターでも抜群のスピードをもっている。

 ただ、ロッテラーのF1デビューには障壁もある。ベルギーGPと同じ日程で全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦もてぎが予定されており、所属するPETRONAS TEAM TOM'Sの同意、トヨタの同意が必要になる。また、WECでの所属先になるアウディの許可も必要だ。

 またロッテラーはスーパーライセンスの取得が必要だが、昨年のスーパーフォーミュラで山本尚貴に次ぐランキング2位となっているため、資格はすでに取得している。

 一方の可夢偉は、19日にTwitterを更新。「今週のベルギーGPに向けての準備バッチリ」と参戦に意欲を示している。今後週末にかけて、両者の動向が注目されるところだ。

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