今シーズン、見事F1に復帰した小林可夢偉。昨年最下位のチームながらチームメイトを常に上回り、トラブルが多い状況でもドライバーとしての評価を上げている。レースでのパフォーマンスはよく知られるところだが、ふだんはどんなキャラクターなのだろうか。

　読者からの質問に、可夢偉本人が特別に答えてくれたスペシャル企画。ラストを飾る3回目は、ちょっと聞きにくいけれど気になる今後の話からプライベートすぎる質問まで。ここでしか読めない、可夢偉選手の素顔に迫ります！

　では、Part3＜やっぱり気になる編＞スタートです。

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ケータハムの体制が変わり、今年度のシートは本当に安泰なのでしょうか。

「僕も聞きたーい！　というのは冗談で（笑）、チームはパフォーマンスを必要としていますから、そのために僕はチームにいます」

ケータハムに移籍したことを後悔していますか。

「後悔はしていないです」

正直なところ「フェラーリと契約したほうがよかった」と思っていますか。

「いや、それはないです」

F1に復帰しましたが、なぜ今季にこだわったのでしょうか。来季や来々季ではダメだったのですか。

「ダメでした」

来季どこかのF1チームで走るには、どのような条件、状況が必要でしょうか。

「やっぱりバックアップでしょうね。F1は自分ひとりの力では厳しいことが多いですから」

F1で勝つには、ドライバーやエンジニアの技術。そして財力や時には運も必要だと思います。ケータハムが上位入賞するには今何が一番必要ですか。

「速いクルマです！」

トップから最下位までのタイム差が常に2秒以上ありますが、その差は何なのでしょう？

「4〜5秒差はあるでしょう。原因は、すべてです。ダウンフォースにウエイトにエンジン……」

エリクソン選手とチームの愚痴をボヤいたりしますか。

「いや、ないです」

今、F1を楽しんでますか。

「楽しんでいますよ！　いつまで生き残れるんだろう、って考えながらね（笑）」

今季ドライバーとして決して恵まれた環境にはなく、失望することも多いのではないかと思います。そのような環境で、高いモチベーションを持続させる源は？

「自分の仕事は仕事なので、どんな状況でも、それは怠らずに100％仕事をしなければなりません。F1は自分が居たい場所なので、楽しみたいですね」

来季のシートはどうでしょう？　スポンサー集めは順調ですか。スポンサーは、どのように探して契約をまとめるのですか。

「順調というか、頑張っているんですけどね。僕らが直接動いても、なかなか厳しいところがあって、今はきちんとした代理店の方が動いてくれています。ワールドカップが終わって、これからですよね」

トヨタ出身ドライバーとして、F1に限らずホンダに対するイメージを教えてください。

「正直、これまで僕のレース人生でホンダと一緒になったことってあまりなかったんですよね。F3で一瞬あったかもしれないですけど、フォーミュラ・トヨタからフォーミュラ・ルノーに行って、ちょっと違う路線で来たので。ホンダとの接点がないのでイメージがないんですけど、F1に帰ってきてくれることはうれしいですし、その勇気というか、気持ちに感謝しています」

ずばり、来年以降ホンダのマシンに乗りたいですか。

「僕が決められることではないですが、もしチャンスがあるのであれば喜んで乗ります！」

『KAMUI TV』で、可夢偉さんがホンダ車に乗っていたのですが、 来年のことを暗示している……？

「たぶん、マレーシアのときのレンタカーのことかな。すごい細かいところ見てますね（笑）。まだ、そこまで意識は……いや、意識していました（笑）！　今後も意識していきたいです」

今後F1のチャンピオンになれる自信はありますか。

「なるために頑張っているんですけどね。いいクルマさえもらえれば、戦えます。勝てる、チャンピオンになれるかどうかは運もあると思うんですけど、戦えることは間違いないです。僕がチャンピオン争いをしたら、日本では今の10倍くらいの人がF1を見てくれるようになるでしょうね」

最後に『F1速報』100の質問では恒例のクエスチョンを。可夢偉選手はレースでアグレッシブなスタイルですけど、ベッドでも同じですか。

「なるほど（笑）。どうなんですかね？　いやまあ……それなりに……その場を楽しんで……うまく乗りこなすというか。精一杯、常に100％の力を出し切って、全力で頑張っております！」

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　ファンとしては、やっぱり見てみたい可夢偉選手とホンダのジャパン・コラボ。可夢偉選手は快諾のようなので、もしホンダとのコラボが実現したら日本のF1が盛り上がることは確実です。それこそ日本人F1初優勝の夢も……ホンダさん、なんとかお願いできませんか!?

　みなさまの質問からも来季への期待、ひしひしと伝わりました。そんな希望も含めて、現在の可夢偉選手の素顔をこれまで以上に感じるインタビューとなったのではないでしょうか。可夢偉選手、今シーズン後半戦だけじゃなく、来年以降も含めて、なんとか日本のF1ファンの夢を実現してください！

☆読者のみなさまからいただいた質問を、編集部でまとめてインタビューしました。［たかしー ］さん［アバター］さん［松本幸宏］さん［乱太郎］さん［ゆう ］さん［さっ犬］さん［さいたまのオスミ］さん［takuhati］さん［Koyagen］さん［イカリシンジは冬月の子］さん［ヒロム147］さん［ホンダファン］さん［Lunavast］さん［伊藤秀幸］さん［マッキー☆//］さん［匿名］さん多数の質問を採用させていただきました。ご協力どうもありがとうございます。

　なお「100の質問できるかな」としてスタートした当企画、F1の現場ではありえない大幅な時間延長で最大限のご協力をいただきましたが、100の質問には至りませんでした。それでも時間いっぱい、すべての質問に真摯に答えていただき、満足いただける内容になったと思います。果たして、いくつの質問を完了したのか、気になるようでしたら……ぜひともPart1から読み返していただければ幸いです（お手数おかけします）!!!