ロータスF1チームは28日、2013年シーズンを戦うニューマシン『E21』を正式に発表した。
今シーズン最初となるロータスの新車発表イベントは、現地時間19時15分(日本時間29日4時15分)からチームの本拠地であるイギリス・エンストンのファクトリーで行われ、その模様はチームの公式YouTubeチャンネルでライブ配信された。
発表会は、Sky Sports Newsの進行とともに行われ、チームオーナーのジェラール・ロペス、代表のエリック・ブーリエ、テクニカルディレクターのジェイムズ・アリソン、そしてドライバーのキミ・ライコネンとロメイン・グロージャンにそれぞれマイクが向けられた。
その後マシンがライコネンとグロージャンの手によってアンベイルされ、今年もブラック&ゴールドの基本カラーリングを採用した『E21』が初披露された。
発表された新車E21は、昨年モデルとほぼ同じようにモノコックとノーズの間になだらかな段差が見られ、ノーズ全体も高い位置をキープ、それによってマシン下部への気流を確保している。
また、発表されたマシンでは見られないが、チームは昨シーズン開発に着手したダブルDRSを今季も採用予定であることを明かした。2013年の規則ではダブルDRSのシステムそのものは禁止されているが、これに当たるのは昨年メルセデスが開発したタイプもので、ロータスが開発している受動型のシステムは合法とみなされている。
また、テクニカルディレクターのアリソンは、上記の段差ノーズを隠すために今年から設置が許可されたパネルには性能上のアドバンテージが見いだせないとして、採用するつもりはないと語っている。
なお、マシンのカラーリングでは、サイドポンツーンとインダクションポッド周辺に赤が加わり、フロントウイングと翼端板には今季新たにスポンサーとなったコカ・コーラ社のエナジードリンクブランド「burn」のロゴが躍っている。