2010年からのバジェット・キャップ制導入に伴い、FIAにエントリーを提出したイギリスF3参戦チームのライトスピードが、“チーム・ロータス”の名を使用する権利を入手したことが明らかになった。
ノーフォークに本拠地を置くライトスピードは、ニーノ・ジャッジがチームプリンシパルを務め、スティーブ・ケンチントンがエンジニアリングディレクターを務めるが、ふたりは1994年に財政難により消滅したチーム・ロータスの出身。ノーフォークはかつてロータスの本拠地があった場所であり、新たライトスピードに加入したマイク・ガスコインもノーフォークの出身だ。
チームは、長年チーム・ロータスの名を管理していたデイビッド・ハントから名称の使用を認められたとしており、FIAが承認すれば、2010年にMGI社とガスコインが制作を進めているF1マシンには“ロータス”の名が冠されることになる。
また、チームはコマーシャル・アンバサダーとして94年までロータスからF1に参戦していたジョニー・ハーバートと契約しており、これらが実現すれば、往年のロータスが復活することになる。
チーム・ロータスは1958年にF1に参戦をはじめ、優勝79回、コンストラクターズタイトル7回を誇る名門で、チームを設立したコーリン・チャップマンのもと、F1界に多くの技術革新をもたらしたチームだ。しかし、90年代初頭から財政難に苦しみ、1994年を最後にF1から姿を消している。