ダカールラリー2016のデイ9でマシンが横転する激しいクラッシュを演じたセバスチャン・ローブ(プジョー2008DKR16)は、ダカール初挑戦で初優勝を飾るという夢は途絶えたと認めた。
今大会がダカールラリー初挑戦となるローブは4日に行われたデイ2で総合首位にたつと、デイ6で一時順位を奪われたほかは総合首位を維持する走りをみせていた。しかし11日に行われれたデイ9のステージ終盤でマシンが横転するクラッシュがあり、トップから68分遅れでステージを完走。総合順位でトップと1時間5分差の総合8番手まで順位を落としてしまった。
走行後、ローブはクラッシュの状況を振り返るとともに、総合優勝の可能性は「なくなった」と語った。
「コースに水たまりがあったけど、気が付かずに上を通過してしまった。その結果、穴にタイヤをとられたせいで、バランスを崩し、マシンが横転してしまったんだ」
「マシンのあらゆるパーツが壊れていた。タイヤを2輪交換し、トランスミッションも交換した。ただ、大量に時間をロスしたことが1番のダメージだと言えるね」
「このクラッシュのせいで、総合優勝の可能性はなくなった。ただ、当初の目的は経験を積むことだったから、残りの走行は学習に費やしていく」
「ステージのフィニッシュ地点まで、あと10キロというところだったんだ。少し苛立ちを覚えているけど、こういった不幸が起きるのも人生だ。とにかくラリーを続けていくよ」
ローブのクラッシュにより、総合首位にはステファン・ペテランセル(プジョー2008DKR16)が浮上。2分9秒差の総合2番手にカルロス・サインツ(プジョー2008DKR16)、14分43秒差の総合3番手にナッサー・アル-アティヤー(ミニ・オール4レーシング)がつけている。