WRC9連覇を果たした後、今季はセミリタイアの形でWRCに限定参戦しているセバスチャン・ローブ。今季はここまで3戦しか参戦していないにも関わらず、ドライバーズ選手権争いではシトロエン勢最上位につけている事態に、フル参戦組のチームメイト、ミッコ・ヒルボネンとダニ・ソルドの不振への驚きを隠さない。

 「ミッコについては、ちょっとビックリしている」とローブ。「これまで彼は常に安定感を誇っていて、時には僕を脅かすほどだった。いつでも最速というわけではないのに、気がつけばそこにいるから、どんな時でも彼から目を離す訳にはいかなかった」

「今は状況が違っているようだが、ミッコのこのような姿は前にも見たことがある。フォードで、エースドライバーを務めていた初年のことだ。あの時も同じ様だったと思う。最終的は克服できると思いたいね」

 ローブはさらに、両ドライバーの鍵となるのは安定感だとも語った。

「ダニはダニだ」とローブ。「彼は速い時もあれば、それほど速くない時もある。最終的には、チームが求めるのは、より安定感があることだが、今季のオジエやフォルクスワーゲンのような強いライバルがいる時には、安定感を誇ることが難しいことを、僕がよく知っている」

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