世界ラリークロス選手権(World RX)は3~5日、スウェーデン・ヘリェスで第6戦が行われ、ティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)がトップチェッカーを受けたが、ペナルティにより降格。マティアス・エクストローム(アウディS1)が優勝した。

 約4万人の観客が集まった5日の決勝には、ハンセン、エクストロームのほか、アンドレアス・バッケルド(フォード・フィエスタST)、トーマス・ヘイキネン(フォルクスワーゲン・ポロRX)、レイニス・ニッティス(フォード・フィエスタST)、ペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)が出場した。

 決勝ではオープニングラップからバッケルドとハンセンによる激しいトップ争いが展開。テール・トゥ・ノーズの状態で迎えた4周目、5コーナーの飛び込みでハンセンがバッケルドのインを突く。ハンセンはバッケルドと接触し、マシンの右フロントライトを壊しながらも、オーバーテイクに成功しトップに浮上した。

 トップにたったハンセンは、ファイナルラップにジョーカーポイントへ向かうが、ここでワイドに膨らんでしまう。その隙を突いて、オープニングラップにジョーカーポイントを走行し、着々と順位をあげてきたエクストロームがトップを奪取した。

 2番手に後退したハンセンは懸命にエクストロームを追い、最終コーナーで強引にインへ飛び込む。エクストロームのマシンを押しのけるような形でオーバーテイクを決め、そのままチェッカー。スウェーデン出身のハンセンが母国で勝利を飾ったかに思われたが、レース後に接触に対するペナルティを受け2位に後退。エクストロームがスウェーデン戦2連覇を達成した。また、選手権ランキングトップのソルベルグは、ステアリングにトラブルが発生し、5周目にマシンを止めているほか、フォルクスワーゲン・ビートルでスポット参戦したダニエル・ホルテンは、14番手タイムに終わり、セミファイナル進出を逃している。

 レース後、エクストロームは「僕にとっても、チームスタッフにとっても最高の結果だ」と喜びを語った。

「ティミー(・ハンセン)に怒りを覚えてはいない。僕をオーバーテイクする際に、勇気を持ってイン側に飛び込んできた。ただ、どのドライバーも選手権のルールに従う必要があるんだ」

「勝利を奪われた気分になったけれど、スチュワードが正しい判断を下してくれた。今回の一件は、今後僕たちがバトルをしていく上でガイドラインになると思う」

 ペナルティにより2位に終わったハンセンは、「本当にわずかな差だったんだ」とコメントしている。

「最終コーナーで隙をみつけたから、迷うことなく飛び込んだ。マティアス(・エクストローム)を押しのけたとは思っていない。ラリークロスにサイド・バイ・サイドの接触は付きものだと思っている」

「今もまだ、優勝したような気分なんだ。母国ファンの前でトップチェッカーを受けるのは、最高だった」

 World RX第7戦カナダは8月7日~8日に行われる予定だ。

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