TOCHIGI Le Beausset Motorsports

F3
http://www.lebeausset-motorsports.com

第13戦を16秒の大差で圧勝!
逆転チャンピオンに希望をつなぐ。

全日本F3選手権第12・13戦
9月27~28日
スポーツランドSUGO
3.704km

『とちぎル・ボーセ モータースポーツ』が挑む、全日本F3選手権の第6ラウンド、第12戦と第13戦が、スポーツランドSUGO(宮城県)を舞台に、9月27〜28日に開催された。中高速コーナーを巧みに組み合わせたテクニカルレイアウトは、アップダウンにも富むことで難易度を高めている。その一方で、コースもランオフエリアも広いとは言い難く、オーバ―テイクポイントも少ないことから、他のレース以上に予選順位が重視される。走りにリズム、そして集中力と体力も要求する、典型的なドライバーズサーキットとなる。残す戦いはこの菅生を含め2大会。現在ランキング2位の久保凛太郎には、まさに天王山。ここでトップとの差を詰めるべく、チャンピオン獲得に向けて重要な戦いに臨んだ。

予選 9月27日(土)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 今回は木曜日にも専有走行が行われ、SUGOではフォーミュラのレース経験のない久保にとって、ライバルとの差を詰めるまたとない機会となり、2時間の専有走行で走る毎にタイム短縮を果たす。金曜日にも1時間30分ずつ2回の専有走行があり、赤旗の連発となる中、1回目に17秒777をマークして待望のトップに躍り出て、2回目には17秒285まで短縮。いずれも経験豊富なライバルに大差をつけた。

 予選に入っても勢いに衰えは、少しもない。ただし、1回目、第12戦の予選は1周のウォームアップの後、アタックをすぐにかけて17秒816を出し、次の周でさらに詰めることを狙ったものの、後ろから速度に優るCクラス勢が集団でやってくる。これにややリズムを乱されるも、17秒137にタイムを短縮しポールポジションを獲得。

 そこで2回目、第13戦の予選はウォームアップをあえて2周とし、前後の間隔をしっかり整える。完璧なポジショニングによって、いきなり17秒247をマークし、次の周にはセクター1、セクター2で続けて自己ベストを更新したが、そのアタック中に不運にも赤旗。最後までまとめきることなくピットに戻らざるを得ず。もちろん、このタイムでも十分逃げ切りは可能だったものの、チーム、ドライバーともに16秒台突入の感触を得ていたこともあって、残り2分20秒の計測は、1ラップにすべてを込めアタックし、16秒967を叩き出すことに成功!2番手にコンマ9秒の差をつけ、2戦連続でトップから決勝に挑むこととなった。

決勝1 9月27日(土)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 土曜日に行われる決勝レース第12戦は、18周での戦い。スタートの動き出しは良かったものの、セカンドポジションの車両が好スタートを決めたこともあり、1コーナーは2番手で進入。しかも、その直後に後続車が1コーナーで接触。コース脇に2台が止まったこともあって、セーフティカーが即座にコースに入り、これによって3周に渡って逆転のチャンスを奪われてしまう。リスタートは、逆転を狙い直後について追いかけるも、次の周のSPコーナーの進入でラインを乱し、縁石に乗ってコントロールを失いスピン。グラベルからの脱出はかなわず、序盤のうちに戦列を離れることとなった。

決勝2 9月28日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 決勝レース第13戦が行われる日曜日も、引き続き好天に恵まれて絶好のレース日和となった。25周での戦いとあって、よりタイヤマネージメントが重視される。久保はここでスタートを決めてトップで1コーナーに飛び込むことに成功。1周目から好調そのままのペースを維持し、3周目には後続に3秒3もの差をつけ、もはや敵は存在しないも同然の状態に持ち込んでいく。5周目まではファステストラップを狙い、そこからはタイヤマネージメントに対し、さまざまなトライをしていってなお差は広がっていく一方。最後は2番手に、16秒もの大差をつけて今季5勝目をマーク。その結果、ランキングトップとの差を9ポイントにまで詰め、残る戦いは1大会2レースながら逆転の確率は高まった。その最終決戦は10月11〜12日に、富士スピードウェイで開催される。

チーム監督 坪松唯夫
第1レースはドライバーのミスで失ってしまったが、その反省を生かし、第2レースでは見事なレース展開を見せてくれた。今回のハイライトは、第2予選で赤旗再開後の1周アタックで他のドライバーがタイムアップすることなく予選を終了したのに対し、タイヤが冷えている中、タイムを絞り出してきたことと、その集中力を発揮出来たことに成長を感じる。

Driver 久保凜太郎
予選では2回ともトップで、特に2回目は赤旗が出るまでセクター1、2で自己ベスト。そのまま行けば、間違いなく16秒の真ん中あたりまで行けましたが、赤旗が出てしまいました。チームも僕もどうしても16秒台に入れたかったので、1ラップに賭けて何とか出すことができました。第12戦はもったいないことをしてしまいました。第13戦はスタートも決まって、少ししてから後ろを見ると、十分な差も広がっていたので、そこからは後ろを見ずにCクラス勢を追いかけて走りました。そうしたら大差もついて、タイヤのマネージメントや、周を重ねるごとタイヤのグリップはどう落ちていくのか試しながら走ることもできたので、今回学べたことを最後の富士で絶対に活かしてみせます。

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