ケータハムの小林可夢偉は、F1マレーシアGP決勝で13位完走を果たし、チームのコンストラクターズ選手権10位に大きな貢献を果たした。
20番手から決勝レースのスタートを切った可夢偉は、オープニングラップで16番手までポジションを上げると、レース序盤から1分50秒台を並べる安定したペースで走行。15周目のピットストップで再びミディアムタイヤを履いた可夢偉は、セカンドスティントの前半で1分48秒台を立て続けにマーク。先に2度目のピットを終えたロータスのロマン・グロージャンとも見応えのあるバトルを繰り広げるなど、その後もアグレッシブな走りを続けた。
31周目にハードタイヤにスイッチした可夢偉は、レース後半も時折1分48秒台を記録するなど終始ペースを崩さず走行。結局、ニコ・ヒュルケンベルグと同様に2回ストップを成功させた可夢偉は復帰2戦目で13位チェッカーを受け、目標としていた完走を果たした。
直接のライバルであるマルシャはマックス・チルトンが15位。ジュール・ビアンキは1周目に接触し、5秒ストップのペナルティを受けてリタイアを喫した。
これで可夢偉は、チルトンが開幕戦でマークしたベストリザルトの13位に並び、チームメイトのマーカス・エリクソンも14位でフィニッシュと、チームのホームレースでダブル完走を果たしてコンストラクターズ選手権でライバルの前に立った。
首位は1-2フィニッシュのメルセデスがマクラーレンを抜いてトップ。最下位だったレッドブルも6位に浮上した。ドライバーズ選手権ではニコ・ロズベルグが引き続き首位でルイス・ハミルトンが2位、1ポイント差の3位にフェルナンド・アロンソとなった。可夢偉は21位から18位に順位を上げている。