ザウバーの小林可夢偉はトルコGPの週末を振り返り、パンクさえなければ7位に入れたと、10位入賞に満足していないことを明らかにした。

 この週末の可夢偉は、ウエットコンディションのフリー走行1回目が6番手、ドライの午後は18番手。2日目朝のフリー走行が18番手、予選はマシントラブルで走れずノータイムに終わり、決勝は最後尾の24番手からスタートすることになった。

 可夢偉は、金曜日に今シーズン初めて装着したウエットタイヤの印象は全く問題なかったと語っている。だが、ドライコンディションとなった午後のセッションから土曜日の予選にかけては相次ぐトラブルに頭を悩ませていたという。
「(金曜)午後からはドライセッションになって、プライムタイヤをチェックしたあとオプションタイヤで出て行ったら、油圧漏れでギヤボックスに問題が起きたんです。ガレージで直してもらって燃料を積んでいったので、結局ガソリンが軽い状態のタイムアタックはできなかったんですよね。だから、実際に自分がどのくらいの位置にいるのかというのは分からなかったですね。セットアップもあまりできていませんでした」

「土曜日の午前中はいろいろクルマをいじってみたら、完全に変な方向に変えすぎていて、よく分からないまま終わってしまったので、予選前にクルマを金曜日に近い状態に戻していたんです。予選の第1セッションが始まって真っ先にコースインしたのは、そのセットアップを確認しようと思っていたんですが、アウトラップが終わって計測ラップに入ったバックストレートの途中で突然エンジンが止まってしまいました——燃料系のトラブルだったので、結局自力でピットに戻ってきていても、交換するのに3〜4時間かかるそうなので、どちらにしてもアタックには出られませんでした。まあ年間19レースを戦ったら、こんな不運もありますよ」

 決勝は、グリッド最後尾から見事10位入賞を果たした可夢偉だが、パンクがなければもっと上位でフィニッシュできたとも語っている。
「その分決勝レースでは新品のオプションタイヤを3セット使えるし、とにかく全部使って追い上げようと気持ちを切り替えました。とにかく楽しいレースができればと思っていました。ミハエルを芝生に飛び出しながら抜いたときは結構危なかったですよ。ブエミが当たったときは僕の方が前に出ていたと思うんですけど、その時は右リヤタイヤがパンクした感じではなかったんです。でもストレートを過ぎたあたりで、とつぜん右リヤがガクンとなって、『あ〜、パンクしてた!!』って分かったんです。そこからほぼコース1周をクルマがガクンガクンなりながら、なんとかピットに戻ってきました」

「タイヤがパンクしていても通常のラップタイムよりもプラス10秒ぐらいのロスで回って来れたので、僕としてはこの周がベストラップですね(笑)ただ、予定より早くタイヤを交換することになったので、次のタイヤ交換のタイミングも前倒しになって、最後のスティントも4周くらい長く走らなければならなくなったんで、影響は大きかった」

「オーバーテイクもできたしレースとしては楽しめましたが、あのパンクさえなければ7位にはなれたと思うんですよね。だから正直悔しいです。去年もハンガリーGPで最後列からスタートしてポイントを獲ってますから、今回特別なことをしたという気持ちはないです」

 可夢偉は、次戦バルセロナで施されるアップデートに期待を抱いている。(コメントは小林可夢偉公式サイト内「KAMUI'S REPORT」より引用)

■小林可夢偉 公式ウェブサイト

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