ザウバーの小林可夢偉は10位入賞の中国GPを振り返り、タイヤのタレに苦しめられたことを明かすとともに、現状についてはコンスタントにポイントを獲得できており満足していると認めた。

 可夢偉の中国GPは、初日最初のフリー走行が19番手、午後の2回目は11番手。2日目朝のフリー走行では12番手、午後の予選は13番手で終え、決勝は2ストップ作戦をとって10位入賞を果たした。

 初日、可夢偉は、コース上に埃が多く全然グリップしなかったとしているものの、午後に履いたソフトタイヤでのロングランには悪い印象はなかったと語った。だが、予選のある土曜日になるとタイヤの感触が逆転したと自身のオフィシャルサイトでコメントしている。
「気温が下がったせいもあってか、ハード側のプライムタイヤが意外と良くなったんだけど、今度はオプションが良くなくて、前日とはまったく違う状態でした」と可夢偉。

「予選に向けてはあまりクルマのセットアップを変えずにタイヤの内圧を調整して出て行ったんです。第1セッションはぎりぎりでしたけど、実は僕、余裕だろうと思ってモニターを見てなかったんですよね。第2セッションの1回目のアタックにいったら、オプションの新品なのにグリップしなくて一気にコンマ6秒とか落ちて、完全にあそこではまりました。で、結局2回目のアタックのためにコースインしたら赤旗。セッションが再開するのをピットレーンで待っている間でタイヤの温度がドンドン冷えていったし、前でミハエルがコースオフしたりと、きちんとタイムを出せる状況ではなかった。まあ納得できる内容ではなかったですけど、たまにはこういう予選もあります」

 可夢偉は、日曜日の決勝レースもタイヤの予想以上のタレによって、難しいレースを強いられたと振り返った。
「決勝レースはスタートで順位を上げられたのがまずひとつ。前に遅いクルマ、後ろから速いクルマと難しい状況でしたけど、とにかく無理するところは無理しないとポジションはキープできないですから。ただ思っていた以上にフロントタイヤのタレも大きかったですね。ノーズが壊れたのはコバライネンが当たったからです。——2回目のピットストップはもうちょっとひっぱる予定だったんですけど、タイヤがきつかったんで早めにプライムに変えました。その後はどこで勝負にでるか考えていて、残り3周でディレスタを抜きました」

「全体的に前回ほど余裕がなかったし、予想以上にリタイアも少なかったけれども、前でゴールしているのは、僕たちよりも速いクルマだけ。たった1点だけれどしっかりとポイントを獲得できたし、僕たちとしては充分頑張ったレースでした。トップチームじゃないのにコンスタントにポイントを獲るというのは簡単なようで難しいですからね。だからちゃんと連続してポイントを獲得できていることに自分としては満足しています」(コメントは小林可夢偉公式サイト内「KAMUI'S REPORT」より引用)

■小林可夢偉 公式ウェブサイト

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