公式サイトで現在の心境を語った小林可夢偉は、ルーキーをチームメイトに迎える2011年が自分自身にとって本当の勝負であると述べ、チームを牽引しつつ序盤からポイントを獲るつもりだと力強く語っている。
来シーズンは年間20戦を戦うことになる可夢偉だが、初のフル参戦となった2010年も序盤に苦しいレースが続いたこともあって、とても長いシーズンに感じたという。
「正直に言うと2010年はすごく長い1年でした。冬のテストでは好感触だったのが、いきなり初戦ですごく苦労して、シーズン序盤はかなりキツかった」
「とくに今はシーズン中のテストが禁止されているので、ああいう状況から復活するのはかなり難しい。でもトルコでポイントを獲ることができて、それから中盤戦以降はチームの中の空気が変わった。序盤と温度差がかなりあったのでびっくりしました。全体的にはたくさんのアップ・ダウンがありましたが、いいシーズンでした。C29も本当は恥ずかしがり屋さんだっただけかもしれないですね」
2011年、可夢偉はフル参戦2年目に挑む。代表のペーター・ザウバーからもチームリーダーとしての期待をかけられているなか、すでに可夢偉自身も強い決意を固めているようだ。
「2011年はチームを引っ張る立場になりますが、2年目でこういう役をもらうことはあまりないので、もちろん光栄だと感じていますが、僕自身本当の勝負は2011年だと思っています。年間20戦になりますし、長い1年になりそうです。とにかくひとつもミスをしないで、序盤からポイントを獲ってチームのためにしっかり仕事ができればなと思います」