昨年のスーパーフォーミュラでチャンピオンに輝いた山本尚貴が、鈴鹿サーキットで開催されているモータースポーツファン感謝デーの中で、自身にとってのF1初走行をファンの前で披露した。

 今年のモータースポーツファン感謝デーでは、ホンダのF1参戦50周年を記念して、1965年のメキシコGPでホンダに記念すべきF1初勝利をもたらしたRA272のデモランが決定していたが、そのドライバーとして山本が選ばれた。山本にとっては、このRA272がF1初体験になったのだという。

 山本は、走行前のトークでも「早く乗りたいです」と語るなど、いつもよりやや高めのテンションで応対。本番に備えて準備日の夕方に練習走行をしたという山本は、「初めてと言っていいほど、レーシングカーに乗って感動しました。本当に体が震えましたね」と、RA272でF1を初ドライブした感動を述べた。

「スピードだけで言うと、やっぱり今のF1やスーパーフォーミュラ、スーパーGTの方が速いです。でも、今のクルマにははないことがこのクルマにはあって、今は電子デバイスだとか電子制御が入っていますが、このクルマには電子デバイスが一切ついていないんです。本当の意味で生き物のような感じがしましたね」
「ちょっとした操作で良くも悪くもなるし、すごくシビアなクルマなので、これを操って世界選手権を戦っていたドライバーもすごいなと思いました」

 その後、RA272の1.5リッターV12エンジンに火が入れられると、山本が東コースをデモラン。ホンダミュージックを集まったファンに披露し、走行後には「このマシンを素晴らしい状態で保存していてくれたことを嬉しく思いますし、多くの人に夢を与えられるように頑張っていきたいです」とこの先の意気込みを語った。

 また、サーキットのGPスクエアには、第2期ホンダF1の黄金時代とも言えるマクラーレン・ホンダのマシンが展示。MP4/4、MP4/5、MP4/5B、MP4/6、MP4/7が飾られ、集まったファンが写真を撮ったり細部を観察したりと、大きな人だかりとなっていた。

 山本によるRA272のデモランや、マクラーレン・ホンダの展示は、モータースポーツファン感謝デーの2日目にも開催される。

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