ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーが、F1の視聴者を増やすための革新的なシリーズ変更案を明かした。重要なマーケットであるアメリカの視聴者拡大を主に狙い、シーズンを3つに分割して行うという案をF1商業面のボス、バーニー・エクレストンに提示するという。

 F1上層部はファン数の増大を狙ってさまざまな策を打ち出し、2017年には今より5~6秒速いマシンを走らせるべく新しい技術規則を導入する見込みだ。一方ヘンベリーが今回提案するのは、マシンに関する変更ではなく、シーズンの構成に関するものだ。

 F1にとってアメリカは重要なマーケットであるが、時差の関係でアメリカのファンはヨーロッパのレースを見づらい状況にある。ヘンベリーの説は、シーズンを大きく3つのラウンドに分け(ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア+アジア)、それぞれのラウンドごとにチャンピオンを決め、最終的には総合チャンピオンを決定するというもの。開幕はオーストラリア、そこからアジアに移って第1ラウンドが終了。その後はヨーロッパでの第2ラウンド、最後はアメリカラウンドで閉幕するというアイデアで、各ラウンドの間にはある程度のインターバルを設けるという。

「近いうちに(この案を)バーニーに話すつもりだ」とヘンベリーが述べたとThe Guardianが報じた。

「何より重要なのはF1への関心を高めること。特にアメリカ内の関心を引くことが重要だ」

「マーケティング担当者は誰もがいつも同じことを言う。F1の最大の問題は時間帯だというのだ。開催の時間帯はすべてヨーロッパを考慮して決められている。そのためにアメリカでF1を見ようと思うと、おそろしく早く起きなければならない」

 ヘンベリーは、早く対策を講じなければF1の衰退を止められなくなると述べた。
「この地域別のアイデアを実現させれば、F1に対する関心を集中的に引き、ファン層を築き上げることができる。ヨーロッパの放送のことだけを考えてF1を作っていたら、ヨーロッパの視聴者しか残らなくなる」

 オースティンは現在財政難に陥っており、来年グランプリを開催できない可能性も危惧されている。ヘンベリーはこれほど早期にアメリカGPを失うことになるとすればF1にとって大きな打撃であると懸念している。アメリカGPをなくすことを避け、逆にカリフォルニアでもグランプリを開催すべきであると、ヘンベリーは主張している。

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