バーニー・エクレストンによる2012年F1カレンダーの変更案は過密スケジュールであるとチーム側は懸念を表し、エクレストンに見直しを求める意向を示している。しかしエクレストンは、チームには発言権はないと主張した。
エクレストンは、6月にFIAから発表された来季F1カレンダーを大幅に変更した案を、ハンガリーGPの週末を前にチームに提示した。
しかしチーム側はシーズン終盤の過密なスケジュールに懸念を抱いている。10週の間に大陸を移動して7戦が開催され、日本/韓国、アブダビ/バーレーン、アメリカ/ブラジルと、2週連続開催が続く。
ルノーチーム代表のエリック・ブーリエは、エクレストンに対してこの案を見直すよう求めるつもりだと語った。
「ロジスティクスの面で見直しを求めるつもりだ」とブーリエ。
「荷物の移動について変更することで、もう少し作業を楽にし、コストを抑えたい」
「我々にはすでにアイデアがあり、いくつかの案を提案したいと思っている。我々はカレンダーの最終決定にかかわっているわけではないが、これで決定ではないと理解しているので、議論を求め、提案する余地はある」
FOTA会長でマクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは次のようにコメントしている。
「このカレンダーは厳しい。だがまた変更されるものと理解している。最終的なカレンダーが発表されるまでは、暫定カレンダーに不満を言っても意味がない」
しかしエクレストンは、チーム側にカレンダー変更についての発言権はないと語ったと、Pitpassが報じた。
「彼らがカレンダーを作るわけではない」とエクレストン。
「彼らが考えるわけではなく、私が決定するのだ。何か変更するとしたら、私が変更する。彼らに強要されることはない」