F1第8戦イギリスGPの決勝で、レース序盤にリヤタイヤがバーストするアクシデントが相次いで起きている。

 最初にタイヤバーストの餌食となったのは、ポールポジションから今季初優勝を目指していたメルセデスのルイス・ハミルトン。スタートを決めてレースをリードしていたハミルトンは、8周目のウェリントンストレートで左リヤタイヤがバーストし、ピットインを余儀なくされた。

 すると、今度は10周目に5番手を走っていたフェラーリのフェリペ・マッサが5コーナーで同じ左リヤタイヤのバーストに見舞われスピン。さらに15周目には、トップ10圏内でロータス2台と争っていたトロロッソのジャン−エリック・ベルニュがハンガーストレートの終わりでバースト。ベルニュのタイヤもハミルトン、マッサと同じ左リヤだった。

 このリカルドのバーストでタイヤの破片が散乱したため、レースはセーフティカーが出動。その後レースは22周目に再開され、アクシデントに見舞われた3台も追い上げを開始し、チームも特定のコーナーで縁石を避ける指示を送るなど、対策を講じている。

 今週末のイギリスGPでは、土曜日のフリー走行でセルジオ・ペレスの左リアタイヤもバーストしている。
 これについてタイヤサプライヤーのピレリは、初期の調査で「明らかにサイドウォール内のカットによるものである」とし、今季問題となっていたデラミネーションとは無関係だと述べていた。

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