レースデイを迎えた日曜日のシルバーストンは、やや雲が多いもののその間から青空がのぞき、午前11時30分時点で路面温度は30℃を超えている。金曜日に8万4000人のファンが詰めかけた今年のイギリスGPは、土曜日に9万4000人に増え、日曜日は12万人が見込まれている。決勝日の一般席はすでに完売だ。

 今年は1948年に初めてシルバーストンでグランプリが開催されてから50回目の記念大会ということで、ロータス49やティレル001、マクラーレンM23などの名車をジャッキー・スチュワート、エマーソン・フィッティパルディ、デーモン・ヒルをはじめとする往年の名ドライバーがデモンストレート走行。スタンドを埋めた観客を沸かせている。

 しかし、現役のイギリス人ドライバーに対する地元メディアの風当たりは厳しい。土曜日の予選のQ3の最後のアタックを自分の判断でやめて、6番手に甘んじたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に対しては、サンデー・テレグラフが「ハミルトンは自らのミスでロズベルグにポールポジションをプレゼントした」という見出しをつけただけでなく、サンデー・タイムズが「信じられないほど不機嫌なルイス」というタイトルをつけて、予選のミスを批判している。地元の放送局スカイ・スポーツでメインコメンテーターを務めているマーティン・ブランドルも「天候の急な変化など、何事もなければ、ニコ(・ロズベルグ)が勝つだろう」と予想している。

 気になる天気はこれから下り坂だが、レースがスタートされる午後1時までは曇りで、雨が降るのは午後3時以降と予報されている。ピレリのマリオ・イゾラ(レーシングマネージャー)によれば、「ドライコンディションでスタートが切られた場合は、2ストップがメインの戦略になるだろうが、ここはピットストップロスが少ないサーキットなので、3ストップも考えられる。また金曜日のわれわれの摩耗データによれば1ストップも可能で、その場合は最初のスティントをミディアムで20周走ることが条件となる」と推測している。

 2012年ブラジルGP以来の予選トップ3の座を地元グランプリで射止めたジェンソン・バトン(マクラーレン)が所属するマクラーレンは、今年の1月に亡くなったバトンの父、ジョン・バトンに捧げるピンク色の特製Tシャツを着て、日曜日の朝に記念撮影会を行っている。天国で見つめる父ジョンへ2年ぶりの勝利を捧げることができるか? シルバーストンで開催される50回の“グランプリ”が、もうすぐスタートする。

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