2010年ダカールラリーに参戦する池町佳生です。
これからの約1ヶ月間、ラリー参戦のレポート現地から更新していきますので皆さんよろしくお願いします!
さて初回の今回は、僕の所属するチーム「バラッテロ」と11月にアルゼンチンまで行き、参加した車両テストの様子を紹介をしていこうと思います。
今回ダカールラリーに参戦するアルゼンチンのチーム「バラッテロ」はスバル系のラリーチーム。自社でサスペンション、ブレーキ、ラリーパーツの製作を行う、南米でも屈指の有力ラリーチーム。
そのバラッテロが2010年のダカールラリーにフォレスターをベース車両にしてT1クラス(トップカテゴリーである改造クラス)で戦うことになったことを聞きつけ、自身の資料を握り締めチームの扉を叩いたのが5月、何度かのテストを重ねた後、過去の実績も評価してもらって、2台体制のうちの1台のステアリングを握るという幸運に恵まれました。
チームメイトはPWRCでも活躍する地元アルゼンチンのトップラリードライバー、ガブリエル・ポッゾ。ラリーレイドという部分では彼は前回のダカールにプロダクションクラスで参戦した経験があります。
写真のマシンが「スバル・フォレスター ラリーレイド」。T1クラスのラリーレイドマシンとして改造されたフォレスター。エンジンはインプレッサと同型の2000ccターボ、ガソリンエンジンです。リストリクター径はPWRC等より大きい内径のレギュレーションなので、パワーはかなり出ます。今まで僕が経験したどのマシンよりも推進力がありました。
サスペンションは同社が開発、製作するRSSPのスペシャルサスペンションが1足に2本装着。1回目に行われたテストのフィールドはガレ場がメインのとてもラフな所だったが、かなりのスピードをキャリーしたままでも車勢が乱れることなく、まるで何もなかったかのごとくサスペンションが吸収。ドライバーはかなりのスピードを維持したまま楽に走行ができることとなり、戦闘能力の高さが伺えます。
(第2回に続く)
●池町佳生・いけまちよしお
1971年11月24日生まれ 血液型O型
兵庫県神戸市在住
17歳よりオフロードバイクに乗り始める。5年後(1994年)に初めて海外レース (オーストラリアンサファリ)に参戦。その後、継続的に国内外のレース活動をし、 2001年にレースマネージメント会社である、(有)P.C.M.クリエイティブを設立。 プロフェッショナルとして本格的にレース活動へ。2004年はNISSANよりダカー ルへ4輪での初参加でT1クラス優勝。2005年よりトヨタ車体(TLC)へ移籍。 トップカテゴリーへシフトする為に、ラリー活動を総合的にクリエイトするために PCM inc.を設立。日本を代表する次世代のドライバーとして期待されている。