FIAフォーミュラEは、8日、将来シリーズに参戦する意志を持つ、「フォーミュラEドライバーズクラブ」のメンバーを発表した。
フォーミュラEは電気エネルギーのみを利用するフォーミュラカーが走る新しい選手権で、2014年にスタートする。すでに「スーパーアグリ・フォーミュラE」(SAFE)を含む参戦チーム10チームが決定、佐藤琢磨が開発ドライバーに就任している。
シリーズプロモーターであるフォーミュラEホールディングスCEO、アレハンドロ・アガグは、“ドライバーズクラブ”のメンバーとして8人のドライバーを発表した。
琢磨をはじめ、レッドブル・レーシングとリザーブドライバー契約を延長したセバスチャン・ブエミ、旧HRT F1のカルン・チャンドック、トロロッソで活躍したビタントニオ・リウッツィ、2010年にヴァージンからF1に参戦し、フォーミュラEの開発ドライバーを務めてきたルーカス・ディ・グラッシの5人のF1経験者に加え、F1テストドライバーを務めたマ・キンファ、インディカ—ドライバーのマルコ・アンドレッティ、フランス出身のDTMドライバー、エイドリアン・タンベイが、今回発表された“ドライバーズクラブ”のメンバーとなっている。
プロモーターの説明では、上記ドライバーたちはシリーズを支持し将来レースに出場する意志を持っているということで、シリーズは彼らにフォーミュラEマシンをテストする機会を提供するということだ。
「我々は最初から最高のレースを世界中のファンに提供したいと考えていた。それには優れたドライバーたちが必要だ」とアガグ。
ドライバーを選ぶのは参戦する10チームであるものの、チームのために国際的なトップドライバーの候補を用意したかったとアガグは説明している。
琢磨は次のようにコメントしている。
「フォーミュラEの開発に携わり、ドライバーズクラブの一員になることになり、とても嬉しく思っています」
「このシリーズはモーターレーシング、電気自動車の将来において大きなポテンシャルを持っています。新しく革新的でマルチメディアな、魅力的な内容が新たなファンの関心を引き、彼らがこの新シリーズを見てくれることを信じています」
フォーミュラEは今年の9月に初シーズンをスタートすることが決定している。