今年チャンピオンに輝いた選手たちを支えた「元気の源」を聞いてみたい！　と思い立ち、メールマガジンを担当しています若輩者アヤコ（自己紹介はコチラでさせていただいています）が突撃インタビュー……そして撃沈。（このシリーズは雑ネタ的記事で最新ニュースではありません）

　2009年の主要選手権のチャンピオンが一堂に会する『2009 JAFモータースポーツ表彰式』。見事シリーズを勝ち抜いた選手たちに、その元気の源を教えてもらおうと会場までやってきました。
■『2009 JAFモータースポーツ表彰式』の詳しいレポートはコチラで掲載しています

　JAFモータースポーツ表彰式には今回初めて取材に訪れましたが、とても華やかなものでした。受賞者は普段のレーシングスーツではなく正装です。特別プレゼンターとして哀川翔さんが登場する場面もあり、会場をわかせていました。第１部が表彰式、第2部は懇親会という構成でしたので、ドライバーに話を聞けるのは第2部となります。

　その第2部ではおいしそうな食事が用意され、立食形式の多少和やかな雰囲気となっていました。一見話を聞きやすそうな感じはするものの、ドライバーたちの多くは関係者と歓談中。そこに割って入るとなると、かなりの気合が必要です。最初にひと言、声をかけるまでには、やっぱり尻込みしてしまうものでした。

●Approach1
片岡龍也編――鋭いツッコミにきりきりまい

　今年の各カテゴリーチャンピオンにはできるだけ多く話を聞こう、と決めていました。ですので、まずはチャンピオンを探さねば……と思い、うろうろしていると片岡選手を発見。ちょうど誰とも話をしていなかったので声をかけました。
「クリスマスも近いですし、"思い出に残っているプレゼント"というのを伺いたいのですが……」
片岡：「うーん、じつはあんまり印象にないんだよね。プレゼントって」
「ファンからもらったもので、何かありませんか？」
片岡：「うーん、それを言うと、ファンの人が"あっ、自分のことだ"ってわかっちゃうじゃない!?　だからそういうのは言わない。そういう企画って面白くないよ」

「……（絶句。しばらくしたのち気持ちを切り替え）。では、何か元気のモトとなったような、ラッキーアイテムはお持ちですか？　チャンピオンになった時に身につけていたものとか……」
片岡：「うーん、オレあんまりそういうのなかったんだけど。パワーストーン。織戸選手にもらって、チームの人たちもつけたりしたの。パワーストーンって左手につけなくちゃいけなくて、オレはもともと左に時計をはめていたのに、その時計を外してまでも着けてたの。で、ココぞって時には時計を右手にはめ変えて、それでチャンピオンになれたの」
「みんなで着けていたんですね。では、もうひとつお願いがあります。その絵を描いてもらえませんか？（スケッチブックを差し出す）」
片岡：「えっ！　絵!?」

　ここまで結構時間をとってしまったので「手っ取り早くしなければ！」と焦るあまり、かなり強引な展開になりましたが、片岡さんは写真をお願いすると気を使って、左手にはめていたパワーストーンも一緒に写るよう、ポーズを決めてくれました。でも最後に一言。
片岡：「ねぇ、この企画面白いの!?」
「……そうなるはずです。ありがとうございました」
できるだけ礼儀正しくご挨拶をして、片岡選手を後にしました。

　企画内容の不備を鋭く指摘されたかたちになり（にも関わらずきちんと対応していただけました！）、タジタジでした。これ以降、質問はひとつ、「ラッキーアイテム」にしようと決めました。

（その2へ続く）