韓国国際サーキットを走行したことがある唯一のF1ドライバー、カルン・チャンドックが、このコースではレッドブルが有利だが、スタートでリードを維持できない可能性もあると予想した。
HRTのチャンドックは、初の韓国GPの舞台となるこのサーキットで先月デモ走行を行い、レッドブルのF1マシンを走らせた。未知の要素が多い、初開催の韓国GPについて、チャンドックは次のように予想している。
「鈴鹿でのレースよりは力が接近すると思う」とチャンドックはTelegraph Sportにコメントしている。鈴鹿はレッドブル向きのコースであり、予想どおりセバスチャン・ベッテルとマーク・ウエーバーが1−2を飾った。
「あそこまでは空力頼みのサーキットではない。それでも僕はレッドブルが勝つと思うけどね」
「韓国もまたレッドブルのためのサーキットだと思う。彼らは日本で、マクラーレンやフェラーリ勢よりコンマ5秒は速かった。この差は2週間では縮められない。マシンにどんなにニューパーツを導入したところでね」
「長いストレートが3本あるから、そこではマクラーレンが有利だろう。でもターン4から最後までは基本的にコーナーの連続で、少しやっかいだ。低速、2速ギヤ、路面の傾斜の変化……すべてがレッドブルに有利な要素だ。フェルナンド(・アロンソ)ならうまくやって、彼らに近づけるかもしれない。あとは、(ロバート・)クビカは韓国でも強いんじゃないかと思う。彼はストリートでうまいから、この手のコースは彼に合っているだろう」
「でもスタートは面白くなるかもしれない。レッドブルはフロントロウを確保しながらも、ターン4までの間にリードを手放しているかもしれない。ファーストセクターはストレートの連続だからね。だからとても面白いことになるかもしれないよ。このことについてはマークも考えていると思う。僕にサーキットについて尋ねた時にそう言っていたから。路面が滑りやすかったら、レッドブルが有利だろう。ダウンフォースが重要になる。でも実際どうなのかは金曜日まで分からないだろうね」