2012年からIZODインディカー・シリーズに導入される新シャシーの名称が、『DW12』という名称になったとモノコック製造を担うダラーラが明らかにした。
来季からインディカー・シリーズに導入される新シャシーは、基本モノコックをイタリアのダラーラが製作。エンジン、さらにカウルをマニュファクチャラーが自由に製作できるコンセプトで作られている。
この新シャシーはダラーラの基本セットを装着し、ダン・ウェルドンの手によりロードコースやオーバルコースでテストが繰り返され、最終戦ラスベガスでホンダ、シボレーのエンジンを搭載デモランを行ったが、その直後のレースで発生した多重クラッシュで、新シャシーは開発ドライバーであるウェルドンを失ってしまった。
その後、ダラーラはこの新シャシーにウェルドンのイニシャルである『DW』を冠し、『DW001』と名付けると明らかにしていたが、今回正式に『DW』と2012年を表す『12』を組み合わせ、『DW12』と呼ばれることが明らかにされた。
「ウェルドンのこれまでの功績に対し、我々は2012年インディカーを彼に捧げる。今日から、この新シャシーは『DW12』と呼ぶことにする」とジャン-パオロ・ダラーラ社長はアウトスプリントに対して語った。
ジャン-パオロ・ダラーラはまた、ウェルドンがラスベガスで賭けられていた賞金のために、不必要な危険を冒していたのではないかという論調に対し、「それは恥ずべき考えだ」と否定した。
「ウェルドンはそんな向こう見ずなことをするドライバーではなかった。彼は限界を知っているドライバーだった。ケンタッキーでは同じような状況で、最後尾からスタートしたが15位だったんだ。彼自身が勝てないだろうと分かっていただろう」
「それに、実はウェルドンはアンドレッティ・オートスポーツと2012年の契約を結んでいたんだ。彼は何も証明しなくても良かったんだ」