タイから国境を越えカンボジアに舞台を移したアジアクロスカントリーラリーは8月13日(水)、アンコール遺跡群があるシェムリアップからカンボジア第2の都市バッタンバンへと移動。総走行距離296kmのうち188kmがSS4として行われる予定だったが、コースコンディションがドライとなり平均速度が高くなり過ぎることを懸念し、主催者はSSの前半部分をキャンセル。後半の76kmで戦われることになった。

 しかし、2輪の後にスタート予定だった4輪は、コースの途中で道の穴を埋めるための工事車両がコース上に止まり通過できない状況に。そのため序盤のセクションをスロー走行し、途中から61kmのSSとして競技が行われることになった。今年のカンボジアは雨が少なくコースはドライ。比較的フラットな路面はカチカチに固くとにかくスピード勝負だ。スプリントラリーに近いコースコンディションだといえる。

 日本勢の総合成績最上位は前日と変わらず青木拓磨(いすゞmu-X)。拓磨は3位浮上を目指しアタックをかけ前走車を抜いたが、その直後にコースアウトし大幅にタイムロス。SS順位は8番手に終わり、トップ3浮上はならなかった。

 唯一のエレクトロニックカーである三菱アウトランダーPHEVで出場の青木孝次は、SSを6番手タイムで走行。PHEVマシンの課題はもっともパワーが出るモーター使用走行時の航続距離だが、青木をサポートする三菱のエンジニアたちはここまでの走行データから編み出した効率的な充電プログラムを実地テスト。それがSS4では有効に働き、青木はSSの70%にあたる約40kmをモーター駆動で走行。好タイムに青木は「去年から今年にかけて、もっとも満足できる走りができた」と笑顔を見せた。乗用車タイプのSUVで内容的には市販車に近い仕様のアウトランダーPHEVだが、ここまで本格的クロカン4WDと遜色のない戦いをしている。

 なお、トヨタ・ランドクルーザー・プラドで出場中のヒロミは、SS12番手タイムでフィニッシュ。ラジエターグリルの泥詰まり問題も解決策が見つかり、順調に走行を続けている。

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