タイ~カンボジアを走破するアジアクロスカントリーラリーが8月10日(日)、本格的に競技が始まった。前日、パタヤ周辺でのSSS1は約4kmと短かったが、レグ1はパタヤからカンボジア国境に近いサケオまでの約404kmを走行。そのうちSSは約194kmと長く、深い泥に覆われたコースでは何台ものマシンがスタックした。

 4輪部門は伊藤芳朗(いすゞD-MAX)が日本勢トップタイムで総合4位。両手だけで操作できるように改造されたマシン、いすゞMu-Xで出場する青木拓磨がそれに続く総合5位と大健闘。また、去年に引き続き乗用車タイプのプラグインハイブリッドカー、アウトランダーPHEVを駆る青木孝次は総合13位につける。

「去年よりも少し車高が高くなり、車重も約100kg軽くなったので運動性能がかなり上がりました。そのため予想以上に速いスピードで走ることができるようになり、勢いが良すぎてスタックしてしまった。脱出に1時間半ぐらい要したと思います」と、青木は苦笑いした。なお、タレントのヒロミ(トヨタ・ランドクルーザー・プラド)は総合18位でサケオに到着している。

 ラリーはレグ1から荒れ模様。タイは6月から10月頃までレインシーズンのため、降雨はなくとも林の中の道は常にウェット状態だ。路面はマディでひざ丈ほどの深いワダチが刻まれ、地元の人々の農業用トラクターでさえもスタックするほどマディな道が続く。狭い密林の中の道で1台のマシンがスタックすると、スピードと行き場を失った後続のマシンもたまらず次々とスタック。通行止め状態となり、迂回路を通らざるを得なくなる。しかし、そうした予想外の出来事もすべてラリーのうち。スタックして困っている先行車を助けるためストップする参加者も少なくない。スプリントラリーとはまた異なる、クロスカントリーラリー独特の雰囲気が好きで毎年アジアクロスカントリーラリーに出場する選手は多い。

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