BMWは27日、BMWザウバーF1チームを、これまで明らかにされていたカドバックではなく、ペーター・ザウバーに売却する方針を明らかにした。ただしFIAからF1参戦の枠が確保できた場合、という条件がついている。
この方針の合意は26日にBMWとペーター・ザウバーの間で為されたもので、この合意の下チームが売却されると、1993年から2006年までチームを率いたリーダーにチームが戻る形となる。
「この解決策に至ることができて非常に喜んでいる」と語るのはBMW AGの開発責任部門の取締役、クラウス・ドレガー博士。「この合意はチームが成功するための将来に最も重要な必要条件を満たしている。ペーター・ザウバーと我々の関係は常に素晴らしく、最大の尊敬の念とともに結びついてきた。この4年間の感謝をペーター・ザウバーと全チームに表したい」
今回の合意では現在388人いるヒンウィルのファクトリーの従業員が250人に減らされるという。しかし、ペーター・ザウバーは今回の合意がチームの将来を確保する最高の結果であると主張した。
「今回の解決策に合意できてホッとしている」とザウバー。「今回の決定で、ヒンウィルのファクトリーと、大多数の従業員が働く場所を確保できる。私はF1のプライベートチームとして、素晴らしい将来を築くことができると確信している」
一方、当初チームの売却先として発表されたカドバック・インベストメントとは「合意に至らない」とチームは発表している。