FIAは11日、F1の新チームとしてハース・フォーミュラLLCのエントリーを認めたことを発表した。

 昨年12月、FIAは、「2015年あるいは2016年初めから2020年まで競争力あるレベルで参戦するチーム」を募集すると発表した。

 これに対して複数の申請があったといわれており、NASCARに参戦するスチュワート-ハース・レーシングの共同オーナーであるジーン・ハースは、以前レッドブルおよびジャガーでテクニカルディレクターを務めたギュンター・シュタイナーと共にF1プロジェクトに取り組んでおり、FIAに申請を行ったと明かしていた。

 FIAの決定は当初は2月28日に下される予定だったが、選考手続きが大幅に長引き、FIAは4月11日の世界モータースポーツ評議会会合の後、ジーン・ハースの申請を承認したことを発表した。

「FIAは新たなF1チームの選考手続きを開始し、高水準の複数の申請が寄せられた」とFIAの声明に記されている。
「商業権所有者と緊密な協議を行った結果、ハース・フォーミュラLLCの申請を受理した。なお、フォルツァ・ロッサに関しては現在調査を行っている」

 フォルツァ・ロッサについて詳細は明かされていないものの、HRTのボスを務めたコリン・コレスが関わるプロジェクトではないかと推測されている。

 F1参戦の承認を受けたハースは次のように喜びを表した。

「FIAからF1参戦の許可を与えられ、非常に喜んでいる」とハース。
「私とハース・オートメーション、そしてF1にアメリカのチームが戻ってくるのを望んでいた人々にとって、心躍る時期が始まる」

「だがこれから非常に困難な作業をスタートさせることになる。マシンをグリッドに並べるため、大きなチャレンジに立ち向かう」

 プロジェクトの詳細については来週発表したいと、ハースは述べている。

 2010年に向けてアメリカのチームUSF1がF1参戦を目指していたが、最終的に資金不足などのために断念しており、ハースのエントリーには大きな期待が寄せられるものとみられる。

 スチュワート-ハース・レーシングは2011年のNASCARスプリントカップシリーズでタイトルを獲得、非常に優れた設備を持つことでも知られている。

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