F1第9戦ドイツGPの予選は、レッドブルのマーク・ウエーバーがトップタイムをマークしてF1初のポールポジションを獲得した。2番手はルーベンス・バリチェロ、3番手にはジェンソン・バトンのブラウン2台が続く結果となった。トヨタ勢は14番手と19番手、ウイリアムズの中嶋一貴は13番手となっている。
相変わらずの曇り空に覆われているニュルブルクリンクは、予選開始の午後2時の気温が13℃、路面温度は22℃で、引き続きドライコンディションでセッションのスタートを迎えた。
Q1
予選最初のQ1は開始5分のうちに全車がタイムを計測していく中で各チームとも柔らかい方のスーパーソフトタイヤを投入、早めのアタックを行っていく。ここでルイス・ハミルトン(マクラーレン)がまずは先頭に立つが、唯一固い方のミディアムタイヤを選択したレッドブルのセバスチャン・ベッテルがハミルトンを上回るタイムを刻み、チームメイトのウエーバーも直後にタイヤをスーパーソフトタイヤに履き替えて1分31秒257のトップタイムをマークする。その後フェルナンド・アロンソ(ルノー)が2番手に滑り込んでベッテルは3番手へ。それ以降にはハミルトン、ブラウンGPの2台が上位につけることとなった。
このQ1では、ロバート・クビカ(BMWザウバー)、ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア)、ティモ・グロック(トヨタ)、トロロッソ2台が脱落となっている。
Q2
Q1から10分のインターバルをおいて始まったQ2は、Q1残り5分過ぎから降り始めた雨がセッション開始とともに強く降り始め、アウトラップで各車コースオフするなど混乱の中で始まった。全車はすぐにピットへ戻りインターミディエイトタイヤに交換、改めてタイム計測を行い、ウエーバー、ベッテルのレッドブル2台が他を大きく引き離してリードを奪った。しかし、セッションが残り少なくなるにつれて天候が回復し始め、これを読んだブラウンGPのバリチェロがドライタイヤを投入して1分34秒455と大きくタイムを縮めることに成功する。他のドライバーも続くように再度アタックを敢行、ルノーのネルソン・ピケJr.が2番手に入り、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が3番手に滑り込んで今季初のQ3進出を果たすこととなった。
一方、ここで予選敗退となったのは、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、アロンソ、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、ウイリアムズの2台。
Q3
10分で争われるQ3では、最後の2回目のアタックで有力勢が激しい争いを展開した。まずは一番先にチェッカーを受けたハミルトンがトップへ浮上するが、これをウエーバーがすぐに逆転、ベッテルも2番手に飛び込んでレッドブルが一旦は1-2を形成した。しかし、最後に2周連続のアタックをかけたブラウンのバリチェロとバトンがベッテルを交わして2、3番手を奪い、レッドブルの1-2を阻止したところでチェッカーとなる。マクラーレンはハミルトンが5番手、ヘイキ・コバライネンが6番手につけて今季初となる2台揃ってのシングルグリッド獲得。スーティルはフェラーリ2台を上回る7番手に入った。
ウエーバーは2002年のデビューから8年目、通算132戦目でのうれしい初のポールポジションとなった。