週末にカナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われたNASCARネイションワイド・シリーズで、元F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブが3位フィニッシュを果たした。
この週末、トヨタ カムリを駆るビルヌーブは予選から速さを発揮。2番手につけ、ポールポジションを獲得したマーコス・アンブローズとともにフロントロウを独占した。
200マイルで争われた29日の決勝でも、序盤に一度後方へ順位を下げたものの、30周を過ぎたあたりからは徐々に順位をアップ。4位につけ逆転を狙っていた終盤にはトップのロビー・ゴードンが燃料切れに見舞われる幸運にも助けられ、見事3位でフィニッシュした。
「我々の“トヨタ カムリ”は十分に速かった。ファイナルラップ、私は(マックス・)パピスを捕らえられると思っていた。彼はブレーキが厳しくなっており、ボリス(・セイド)もブレーキングを若干早めていたので、追い越しは可能だと考えていたが、上手く行かなかった。レース序盤はコーションが多すぎたが、その後は楽しかった。今日のアンブローズと私の2台はずば抜けて速かったと思う。しかし、レースは常に、最後の10周で決まるものだ」とビルヌーブはレース後に語っている。
NASCARと並行して来季のF1参戦を目論んでいるビルヌーブは、先日FIAへのプレゼンを終えた際にこの週末にも新規チームが発表されるだろうと語っていたが、発表のタイミングがレースウイーク中になるかもしれないことを心配していた。発表は行われなかったが、目の前のレースで好成績を挙げたビルヌーブは、さらに大きな目標達成に弾みをつけたようだ。