F1第5戦スペインGPの決勝レースでトップ10入りを果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。
フェルナンド・アロンソ 決勝=1位
「母国のレースで勝つのはこれが3回目だけれど、それでも、初めて勝ったような、とても深い感動を覚える。スペインの人たち全員にこの勝利を捧げることができて嬉しい。この国が危機に瀕している時であることを考えるとなおさらだ。ここに応援しに来たくても来られなかった人たちが大勢いる。支えてくれた人たち全員、そして、素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したい。予選はとても順調とはいえなかったけれど、今日はすべてが完璧だった。スタート、戦略、ピットストップ、タイヤの管理、すべてがうまくいった。スタートでポジションを上げる必要があった。でもストレートの半ばを過ぎると、もう順位を上げられる余地がなかった。それでKERSを切り、ターン3で使うことにした。GP2のレースを見ていて、ターン3でアウトから攻めることが可能だと分かったんだ。スローパンクチャーに見舞われて、最後のピットストップを早めなければならなかった。ラップ終盤には左リヤタイヤの内圧が低下していたけれど、幸いこのトラブルは最終結果に影響しなかった。5戦中、優勝を2回、2位を1回獲得した。このクルマならタイトルをかけて戦えると思う。今後は安定したパフォーマンスを発揮して、できるだけ多くのポイントを確保しなければならない。僕らは自分たちが最速ではないことを十分承知している。でもその状況を変えるため、サーキットでもマラネロでも、大勢のスタッフが昼夜を問わず努力しているんだ」
キミ・ライコネン 決勝=2位
「残念ながらまた2位だ。まだ派手にお祝いすることはできないね。今日はクルマのフィーリングはよかったし、やれることはすべてやった。でもフェルナンド(・アロンソ)にチャレンジできるだけの速さがなかった。僕は全力で走ったし、タイトル争いにおいてはセバスチャン(・ベッテル)が僕らより下の順位に終わったのはよかった。僕にとってもチームにとっても、表彰台に上れたのは素晴らしいことだよ。モナコでどんな結果が出せるか楽しみにしている」
フェリペ・マッサ 決勝=3位
「表彰台を獲得できてすごく嬉しい。とてもいいレースだったし、チームにとって素晴らしい結果が出せた。後方グリッドからのスタートはいろいろな面で、より難しいものだが、いいスタートを決めて、すぐに素晴らしいペースを発揮できた。クルマの競争力がとても高かったおかげで、1周目に何度かオーバーテイクを成功させた。クルマが強力だからアグレッシブに攻められたし、同時にタイヤもうまく管理することができたんだ。レース終盤、キミ(・ライコネン)と戦えるかもしれないと思ったが、ハードタイヤの最後のセットを履いたらオーバーステアが出て、予想していたよりもずっと早くリヤがだめになり始めた。新品タイヤだったから、ベストの状態で走れると思ったんだけどね。それでもこのサーキットでの自分たちのパフォーマンスにはとても満足している。次はモナコだ。全く異なるタイプのサーキットで、オーバーテイクがとても難しい。僕らのマシンは最速ではないと分かっているが、今後もこれまでどおり努力し続けるだけだ。正しい方向に向かっているのは確かだからね」
セバスチャン・ベッテル 決勝=4位
「今日は4位に満足していいと思う。少なくも4位に満足すべきだ。トップ3のマシンは僕らにとっては少し速すぎたし、タイヤを労わるという面で、彼らの方がいい仕事をした。僕らのマシンには十分な速さがある。でもタイヤを摩耗させるような何らかの要素があるんだ。今日、僕らよりいい仕事をしたドライバーが3人いる。僕らは追いつかなければならないが、改善すべきなのはマシンのペースではなく、タイヤのペースだ。それから、僕らはレース中、3回ストップのプランにあまりにも長くとらわれすぎたと思う。結局、終盤になって3回ストップでは走れないと認めなければならなかった」
マーク・ウエーバー 決勝=5位
「今日はタイヤの管理に苦労し、ペースがよくなかった。フェラーリ2台とロータス1台は別次元で、彼らと戦うのは難しかった。今日僕らは最大限の仕事をしたと思う。1コーナーの時点では14位か15位にいたことを考えれば、そこからここまで挽回できたというのは、素晴らしい結果だ。なんとか状況を立て直したけれど、タイヤの摩耗という面で常に少し劣勢で、それが結局はペースに響いた。速さがなければ、魔法のような戦略など実行できない。自分の走りもポイントを取れたこともよかったと思うが、求めていたような結果ではなかった」
ニコ・ロズベルグ 決勝=6位
「これほどレースで苦しむとは思っていなかった。もっといい状態で戦えると考えていた。本当に苦労した。その原因が分からない。1周ではこれほど速いのに、なぜロングランではこれほど遅いんだろう? 不思議だよ。ファーストスティントの後、『このまま最後までポジションを守れるかもしれないぞ』と思った。ライバルたちの方が速いのは分かっていたけれど、とても快適に、思いどおりに走れていたんだ。でもその後、大幅に遅れていった。信じられなかった。すごく不思議だし、訳が分からない。セッティングを予選向きではなく決勝向きに仕上げようとしているのに、1周ではものすごく速くて、レースではものすごく遅いんだ」
ポール・ディ・レスタ 決勝=7位
「レース前に7位なら満足できる結果だと思っていたし、終盤には6位を争っていた。だから今週末のグランプリからたくさんのポジティブな要素を確認することができたといえる。ここは伝統的に僕らのマシンとの相性がよくないサーキットだからね。昨日はQ3に進出し、今日は7位を獲得できたのは、チームの努力の結果だよ。僕らは今年初めから安定性を示し、毎週末それを発揮してきた。今回のリザルトはそのことを証明するものだ。僕らにはもっと向上する余地がある。ここで導入した新しいパーツを装着したマシンを最適化するためにやれることはもっとあるからだ。でもこの結果が僕らにとって重要なものであることは間違いない」
ジェンソン・バトン 決勝=8位
「興味深いレースだったね。フォーメイションラップのペースがものすごく遅くて、それが響いた。いいスタートができず、グリップがなく、ターン1がうまくいかなかった。ツイてないことに、1周目の終わりには17番手に落ちていた。中国と同じアプローチをとり、ライバルたちとは違う戦略を選んだ。8位でフィニッシュできたのは、チームが戦略をうまく遂行してくれたおかげだ。僕らのパッケージが改善したのかどうかは分からないけれど、勝てなかったはずの何台かに勝つことができたのは間違いない。2台揃って入賞できたのは嬉しいことだ。ここからもっと向上していけるといいね。今日は役に立つデータをたくさん集められたから、今後の数戦でMP4-28の開発を進めていくためにそのデータを活用する。今週末応援してくれたイギリスのファンに心から感謝したい。グランドスタンドに、ボーダフォンのロケットレッドTシャツを着たり帽子をかぶっているファンが大勢いるのが見えた。シルバーストンでは、満員のファンの前でもっといい結果が出せることを願っている。まだやるべきことは多い。今は厳しい時期だけれど、最大限の仕事ができていることには満足している」
セルジオ・ペレス 決勝=9位
「Q3で走ったことのツケを払うことになったと思う。いったんは順位を上げたけれど、レース終盤になって大きく後退した。Q3で数周走ったこと(でタイヤを使ってしまったこと)が決勝に響いた。望んでいたようなレースではなかった。タイヤを労わって走るのがとても難しく、完璧な仕事ができなかった。多くのドライバーと同じく、4回ピットストップをしなければならなかった。今日はクルマのポテンシャルを最大限に発揮することができなかった。その意味で満足していないが、全体的にみると今週末は前より強さを発揮できたと思う。僕らのクルマは進歩し続けている。モナコではもう少しいい仕事ができるだろうし、その後の数戦で上位勢とのギャップを徐々に縮めていけることを期待している」
ダニエル・リカルド 決勝=10位
「スタートでひどいホイールスピンが起きて、滑り出しがすごく悪かった。序盤数周はフロントのグリップとフロントブレーキのロッキングに苦しんだ。でも根気よく走っていると、最終的には問題が改善し、前のグループからそれほど引き離されずに済むようになった。そんな風に後れをとったのは残念だけど、ペース自体は悪くなかった。最初のピットストップでウイングのセッティングとタイヤの内圧をかなり変更したら、大きな効果があった。それによって次のふたつのスティントはすごく好調に走ることができ、何度かオーバーテイクをしたので、退屈なレースにはならなかったよ。でも終盤、レースペースが落ち始めた。10位をつかむのは簡単ではなかった。レース序盤には1点でなくもっとポイントが取れると思っていたんだけどね。でもノーポイントで終わるよりはよかった」
