F1チームは、コスト削減の一環として、2015年にはテスト日数を大幅に減らすことを検討している。

 FIAは当初、2015年にコスト制限を設ける予定だったが、F1ストラテジーグループのメンバーである代表6チーム(レッドブル、フェラーリ、メルセデス、ウイリアムズ、マクラーレン、ロータス)からの反対を受けてこれを断念した。

 しかしチームにコスト制限を課すのではなく、何らかの方法でコストを削減するための手段が現在検討されている。

 F1ストラテジーグループのメンバーチームからはタイヤウォーマー禁止、アクティブサスペンション復活、スタンダードパーツの増加などを含む3年計画が提出されたが、FIA会長ジャン・トッドはそれらによって削減できるコストはあまりにも少ないとして「冗談のようだ」と否定的な発言を行った。

 現在も多数の提案について評価が行われており、テストの機会を大幅に減らすことが本格的に検討されているという。

 2013年には行われていなかったシーズン中のテストが今年は復活し、バーレーン、スペイン、イギリス、アブダビの各グランプリの後にテスト日が設定された。しかし来年はこれを再び廃止することが検討されている。

 シーズン中テスト開催を歓迎しているチームがある一方で、一部のチームは、支出が増え、スタッフへの負担も大きいとして不満を持っている。

 さらに、プレシーズンテストも減らされる可能性が高まってきている。今年はシーズン開幕前にスペインで1回、バーレーンで2回テストが開催されたが、来年は合計2回に減らされることになりそうだ。バーレーンでの開催には多額のコストがかかるという意見により、来年のプレシーズンテストはスペインでの2回のみになる見込みが高いといわれている。

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