F1第10戦ハンガリーGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、レースを振り返った。
セバスチャン・ベッテル 決勝=1位
「浮き沈みの激しい1週間だった。レース直後に言ったように、僕はこの勝利をジュール(・ビアンキ)と彼のご家族に捧げる。難しいレースだった。特に終盤はいろいろなことが心に浮かんできたんだ。でももちろんこの結果には大満足だよ。最初からとてもいいレースをしていた。スタートをうまく決めて、ペースもよく、レースをコントロールすることができた。終盤のセーフティカーは僕らにとっては不利だったけど、それでも何とかトップの座を守り切り、優勝することができた。表彰台からチームのメンバーたちが見えて、彼らが皆すごく喜んでいたから、とても嬉しかった。今日、僕らのペースは運とは無関係だということを証明した。実際、セーフティカー出動という少し不運な出来事があっても、プライムタイヤでのペースはとてもよかったので、プッシュし続けて、トップを維持し、後続車がDRS圏内に入るのを防ぐことができた。皆が素晴らしいレースをしたし、金曜から考えると見事な挽回を果たしたといえる。チームが危機に直面しているなんて変なうわさを聞いたばかりだったからね。サポートしてくれているすべてのパートナー、そしてパワーの向上に手を貸してくれているシェルに感謝する」
ダニール・クビアト 決勝=2位
「この結果には大満足だ。いろいろな出来事が起きたレースの中で状況がとてもいい形で好転した。ファーストスティントを走っていた時、自分のレースは終わったと思った。フラットスポットのバイブレーションがひどかったから。でも最終スティントではマシンが素晴らしい競争力を発揮し、最高の結果を出すことができた。チームの全員がこのダブルポディウムという結果に値する仕事をした。ファクトリーのスタッフを含め、全員が努力し続けている。彼らには心からお礼を言いたい。このレースをジュール(・ビアンキ)と彼のご家族に捧げる。本当に素晴らしい仲間を失った。彼のことは忘れないし、ご家族の心痛をお察しする。今の気持ちをどう表現していいか分からない。ターン1を過ぎた後、ひどいフラットスポットを作ってしまい、もう終わったと思った。コース上を走り続けるのが厳しいほどの状態だったんだ。でもその時、チームが「攻め続けろ」と言った。よく人は「決して諦めるな」と言うけれど、よく意味を考えずに言っていることが多いし、僕も今日まではその言葉の本当の意味を分かっていなかった。でも今日、「決して諦めるな」という言葉の意味を学んだ。諦めずにいればチャンスが訪れる可能性があるんだね。近くで皆がバトルしていたのに、最終的に僕が2位になった。今週末はすべてのチャンスを活用した。だからこそ今ここにいるんだ」
ダニエル・リカルド 決勝=3位
「今日のレースではいろいろなことが起きたね。でもこのレースのことを僕は心から誇りに思う。複雑な気持ちだけれど、表彰台に立てたことを感謝している。厳しいシーズンを送ってきたが、2台揃って表彰台を獲得できるなんて本当に夢のようだ。最終スティントはかなり攻めていった。僕は新しいソフトタイヤを履いていたから、優勝を狙えるチャンスがあった。ニコ(・ロズベルグ)との間で接触事故があったのは残念だけど、僕は感情をすべてさらけ出して、全力でレースをしたんだ。ライバルたちがそれを快く思わなかったとしても、僕自身はこういうやり方が好きだし、今後もそれは変わらない。3位に甘んじることもできたが、勝つチャンスがあったから戦うことにした。こういう結果に終わって残念だけど、自分のしたことに後悔はない。(ジュール・ビアンキのことを思い)走っている間、心が重かった。でも強い気持ちを見せることができたので満足している。ジュールのために走った。今日は全力を注いでレースをした。ジュールはそれを望むと思ったからだ。表彰台に立てて嬉しい。まるで勝利を手にしたように感じるよ」
マックス・フェルスタッペン 決勝=4位
「4位だなんて信じられないよ! すごい結果を出したね。言葉にならない。スタートがひどかったから、こんな結果になるなんて全く予想していなかった。何とかアクシデントを回避して走り、セカンドスティントではすべてがうまくいった。快適に走れたし、後ろから追いついてくるマシンもなかった。セーフティカーが出動し、リスタートした後、いろいろなことが起きたよ。僕の目の前でクラッシュがあったし、僕自身フロントウイングにダメージを負い、ドライブスルーペナルティも受けた。残り数周になってエンジニアにポジションを聞いたら4位と言われた。信じられなかったよ! 今日はものすごく嬉しい。チームに感謝したい。素晴らしいサポートをしてくれているし、この結果にふさわしい仕事をしている。彼らがいなかったらこんな結果を出すことはできなかった」
フェルナンド・アロンソ 決勝=5位
「とてもいいレースだった。5位フィニッシュというのはチーム全員にとってささやかなプレゼントになる。今の僕らには目指しているような競争力がまだないからね。カレンダーの中にはわずかながら僕らが多少いいパフォーマンスを発揮できそうなサーキットがある。モナコ、シンガポール、そしてここハンガリーだ。だから今日はチャンスを最大限に生かす必要があることは分かっていた。重要なのは、それを実践できたことだ。混乱したレースの中で、訪れるすべてのチャンスをうまく活用した。チームの皆をサマーブレークに送り出す前にこのポイントを獲得することができてよかった。でもシーズン後半にはもっとうまくチャンスを生かしていく必要がある。F1界のすべての人にとって辛い週末だった。決勝前にジュール(・ビアンキ)のために1分間の黙とうを捧げた。あの時には悲しみがこみ上げてきて、その後すぐにコクピットに乗り込むのが本当にきつかった。でも今日、僕らはジュールに敬意を表し、同時にF1に対しても敬意を表した。5位というのは信じられないような結果だ。競争力がまだ足りない今の僕らにとっては少し印象的な結果だよね。ファクトリーのスタッフは、1日24時間、マシンのアップデートのために働いてくれている。ポイントを獲得して休みに入れるのはいいことだ。僕らは戦うため、いつか勝つためにここにいる。でも今はそういう状態ではない。マシンが向上していることも、競争力が向上していることも分かっているが、実際に結果にそれが表れるのは嬉しいことだ」
ルイス・ハミルトン 決勝=6位
「本当にきついレースだった。チームは何から何までうまくやってくれたし、マシンには明らかに速さがあった。僕自身がいい仕事をできなかったんだ。キャリアの中で最悪のレースのひとつだよ。でも今の段階では説明することができない。僕にできるのはチームに謝って、次のレースでこの埋め合わせをすることだけだ。僕のスタートはあまりよくなかったが、フェラーリ勢は蹴り出しがすごくよかったので、両側からアタックされることになった。そのラップの終盤にはニコ(・ロズベルグ)とタイトな戦いになり、僕はロックアップしてコースオフした。その後にはダニエル(・リカルド)とのインシデントもあった。故意にしたわけじゃないけど、僕のミスだ。彼はアウト側からタイトなラインを取り、僕はグリップを失って、行き場を失い、彼を避けられなかった。その結果、ドライブスルーペナルティを受け、せっかく順位を上げていたのにまた後方に落ちることになった。そこからは自分自身に「落ち着け」「諦めるな」と言い聞かせて、いくらかでもポイントを取ることを目指した。その時のマシンのペースはすごくよかった。実際、週末を通してペースはよかったんだ。今日はあまりにもたくさんのミスを犯した。最終的には選手権ポイントに関してダメージを最小限にとどめることができた。何かポジティブな要素を見つけてサマーブレークに入り、スパで挽回しなければならない」
ロマン・グロージャン 決勝=7位
「信じられないようなレース、信じられないような週末だった。昨日予選でトップ10に入ったのは奇跡だったし、今日はまさに最高としか言いようがないレースだった。懸命にプッシュして、いい結果が出た。僕らはポイントに値する働きをしたと思う。スタートは大失敗で、大幅に順位を落とした。1周目にカルロス・サインツにグラベルに押し出された。その後も走行を続けられたが、マクラーレンを抜くことができなかった。アンセーフリリースによるペナルティを受け、それからセーフティカーが出動した。いろいろあったけれど、正しい戦略を選び、その結果、メルセデスと戦いながら7位でフィニッシュした」
ニコ・ロズベルグ 決勝=8位
「スタートはベストとはいえないまでもまずまずの出来だった。でもオプションタイヤではあまりバランスがよくなくて、フェラーリ勢にあっという間に逃げられてしまった。プライムでは調子がよくなり、64周目まではレースはうまくいっていた。レースではたまにすごく厳しいことが起こることがあるね。終盤にポジションを失い、最悪の気分だ。僕の考えでは、ダニエル(・リカルド)とのインシデントの状況ははっきりしている。僕は理想的なラインにいて、彼はブレーキングを遅らせすぎてワイドになった。僕はレーシングラインをキープしていた。あれは僕のコーナーだったんだ。でも彼のフロントウイングが当たり、僕のタイヤがパンクした。あれで僕のレースが台無しになった。ルイスとのポイント差をかなり縮められたはずだったから、本当に悔しい。でもFIAがアクションを取らないと決めたのだから、誰にも過失がなかったということなのだろう。今の段階ではサマーブレークを楽しみにするような心境じゃない。明日にでもマシンに乗ってレースをしたい」
ジェンソン・バトン 決勝=9位
「今日、フェルナンド(・アロンソ)は素晴らしい仕事をしたね。最終スティントでオプションタイヤを装着したのは正しい判断だった。セーフティカー出動の際にタイヤ交換をしたドライバーは多かったが、僕はピットに入らなかった。その決断によって苦労することになった。僕が履いていたユーズドのプライムはレース終盤にはかなり使い古されてしまったが、周囲にはフレッシュなオプションを装着した速いマシンがたくさんいたんだ。それでもレースは楽しかった。サマーブレークの前にポイントが取れてとても嬉しい。アクシデントやペナルティに助けられたのは確かだけど、今日僕らがいい仕事をしたのも事実だ。また一歩前進したけれど、こういう結果をまた実現するにはもっと前進する必要がある。次のスパとモンツァでは苦労すると思うが、ここで進歩を確認できたのはいいことだよ。フェルナンドと同じぐらいのポジションまで行けたらよかったんだけどね。彼はいい仕事をしたし、最終スティントでソフトタイヤを履くという戦略がうまく働いた。周囲がオプションで走っているのに僕はプライムを履いていたため、後ろから来るクルマを押さえ切るのが困難だった。難しいけど、あれはミスだった」
マーカス・エリクソン 決勝=10位
「マシンとの相性が悪いコースで1ポイント取ることができたのはよかった。スタートは理想的ではなく、ひとつポジションを落とした。でもその後は快適に走ることができたよ。戦略に関しては、チームが正しいタイミングで正しい判断をしてくれた。全体的に見て、いい仕事ができたと思う。少なくともサマーブレーク前に1ポイントを持ち帰ることができて喜んでいる」
